RallyCross2019/09/17

ティミー・ハンセンがラトビアRXで今季4勝目

(c)FIAWorldRallycross.com

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 ラトビアのリガで行われた世界ラリークロス選手権第9戦でチーム・ハンセンMJPのティミー・ハンセン(プジョー208WRX)がシーズン4度目の勝利を飾り、タイトル争いでアンドレアス・バックルド(アウディS1)をリードした。

 ティミー・ハンセンは土曜日のQ1では混戦のコースアウトを喫し、Q2でもシケインで進路を阻まれてマシンを止めることになり、予選初日を14位と出遅れることになった。しかし、雨による激しいウェットコンディションとなった最終日、彼はQ3とQ4で連続して一番時計を叩き出してタイトル争いのライバルであるバックルドに続く予選2位でセミファイナルへと駒を進め、見事な走りでファイナルレースのポールポジションを獲得することになった。

 雨が止んだものの、ウェットコンディションのなかで迎えたファイナルでは、ティミー・ハンセンはいいスタートを切って1コーナーをトップでクリア、スタートで出遅れたバックルドを抜いたニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)が2番手ポジション、後方から素晴らしいスタートを切ってトップに並びかけたティムール・ティメルジャーノフ(ヒュンダイi20)はアウト側に流れながらもバックルドを押さえて3番手につけることになった。

 ティメルジャーノフが1周目に、グロンホルムが2周目にジョーカーを選んだため、バックルドの視界にはトップのティミー・ハンセンのみとなり、猛レルな追撃を開始する。だが、5周目にジョーカーを選んだバックルドはスリッパーなセクションでワイドになるミスによってグロンホルムの後方へとポジションを落とすことになる。

 ティミー・ハンセンは最終ラップでジョーカーを選ぶも悠々とトップでコースへと戻り、そのまま勝利にチェッカーを受けることになった。バックルドに1ポイント差をつけて選手権リーダーに立つことになった。

 悪夢のような初日だったが、ティミー・ハンセンは素晴らしい結果を出せると信じていたと語った。

「厳しい初日になったためチャンピオンシップの状況も厳しくなったと覚悟したが、チーム全員が今日が完璧な日がなれば何でもできると信じていた。雨となったことで、いっそう困難な最終日になったが、僕は自分がすべきことに集中し、ベストを尽くそうとした。今日のこの勝利は心からうれしいよ!」とティミー・ハンセンは語った。

 シーズンは11月9-10日に南アフリカのケープタウンで行われる最終ラウンドのみとなる。ティミー・ハンセンとバックルドは1ポイント差、選手権3位につけるケヴィン・ハンセンも8ポイント差につけている。

「次はケープタウンだ。アンドレアス、ケヴィン、そして僕自身がクリーンに戦い、そしてそこで行われる最終ラウンドで最高のドライバーがトップに立つことを願っています。強くなり続け、ゲームで冷静でいられる者が頭を保つことができる人が勝者になれるだろう」