ERC2020/11/05

テンペスティーニ、PCR陽性でハンガリー不参戦へ

(c)Simone Tempestini

 9月に5度目となるルーマニア選手権チャンピオンに輝いたシモーネ・テンペスティーニは、新型コロナウイルスのPCR検査が陽性だったために今週末にスタートが予定されるヨーロッパ選手権第4戦ラリー・ハンガリーへの出場を断念することになった。

 2016年にFIAジュニアWRC王者に輝いているテンペスティーニは、今季ERC開幕戦のラリー・ディ・ローマ・カピターレでERC1ジュニアで2位を獲得しており、今週末のラリー・ハンガリーでも好結果を残すことが期待されていた。しかし、ハンガリーのホストタウンであるニーレジュハーザで行われたPCRテストの結果が陽性であったため、彼は出場を見送ることになった。

 FIAの国際スポーツコード「付録S」に定められたCOVID-19プロトコルに基づき、ラリーのスタートのためには入国前に行った PCRテストの陰性の結果とともに入国後にも義務付けるPCRテストの陰性の結果が必要となる。

 テンペスティーニのナポカ・ラリーアカデミーチームは声明文において次のようにコメントをしている。

「シモーネ(・テンペスティーニ)はラリー・ハンガリーに参戦できない。COVID-19検査が陽性となったため、ハンガリーのヨーロッパ選手権ラウンドへの出場は取り消されたからだ」

「シモーネは14日間ラリーに参加しておらず、ハンガリーに向かうチームや他の誰とも接触はしていない。シモーネは軽い症状を示しているだけで大丈夫だが、パートナーの努力によって実現したERCハンガリーに参加できないことに失望しているのは明らかだ。彼が次のERCラウンドであるカナリアスに参加できることを願っているよ」

 テンペスティーニは、ERCローマでのERC1ジュニア表彰台をシュコダ・ファビアR5で獲得したが、ラリー・ハンガリーへの初挑戦だった今回はシトロエンC3 R5をドライブする予定だった。

 テンペスティーニは次のように語った。「今は一刻も早く回復することに集中しているが、ルーマニアを代表してこのラリーに参加できないことは本当に残念なことだ。ラリーに参加するすべての仲間のためにも、できるだけ早く通常の生活に戻ることを願っている」