WRC2020/03/27

トヨタ、全員がCOVID-19に感染することなく帰国

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRT代表のトミ・マキネンは、インフルエンザのためにラリー・メキシコの現場には姿をみせなかったが、チームの誰一人ともにコロナウイルスに感染することなく元気でヨーロッパに帰ってきていると報告した。

 マキネンが珍しくWRCの最前線に立たなかったのは冠状動脈疾患の疑いがあるとも囁かれていたようだが、彼はこの噂をすぐに否定するとともに、インフルエンザのあと体調が完全に戻ってなかったと語っている。

「2ヶ月前に軽いインフルエンザにかかり、メキシコの前にはまだ完全な体調ではなかった。それと同時にコロナウイルスの流行があったので、外に出ないようにタリンに留まっていた方がいいと考えたんだ」とマキネンは語った。

「メキシコにいたチームのすべてのメンバーは、現地で感染した人との接触はなかったが、14日間の自主隔離を受けている。私たちはコロナウイルスを広めないように可能な限りのことをしなければならないからね」

 メキシコが早期にゴールを迎えたあと、それに続くアルゼンチン、ポルトガル、サルディニアの延期が決まり、そのあとWRCがいつ再開するのか見えない状況だ。マキネンはこれは地球規模の災害だと位置づけた。

「現在、未来を予測することはできない。WRCの誰もが何が起こっているのかを見ているところだ。新型コロナウイルスができるだけ早くノックダウンされることを祈っているよ。難しい決断が待ち受けていることはたしかだ。ラリーをオーガナイズすることが不可能である場合、我々は単にそれを行わないだけだが、オーガナイザーには難しい決断が必要になる。これは地球規模の災害だ。それだけに、健康が最も重要となる」