WRC2022/08/18

トヨタ、敵地ベルギーでの勝利に自信

(c)Toyota

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 トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、今週末のイープル・ラリー・ベルギーでは、地元のティエリー・ヌーヴィルにはホームのアドバンテージがあるだろうと予想しながらも、チームのドライバーとGRヤリスRally1の強さに自信をみせており、今季6勝目を狙っていく。

 昨年、トヨタは初開催のベルギーのターマックで苦戦を強いられたが、その主な理由はドライバーたちが誰もこのラリーに参加した経験がなかったからだ。カッレ・ロヴァンペラはトヨタでの最上位となる3位表彰台を獲得し、チームメイトのエヴァンスとセバスチャン・オジエはそれぞれ4位と5位だった。

 ラトバラは、昨年優勝を飾ったヒョンデのヌーヴィルが今年も強いだろうと予想しつつも、ロヴァンペラ、エヴァンス、そしてエサペッカ・ラッピという布陣でチームは今年は優勝を狙えると語っている。

「ああ、確かに彼(=ヌーヴィル)は強いだろう、ホームイベントだからね。でも、今年はカッレ(・ロヴァンペラ)がターマックでどれだけ強いかを見てきたから、彼も強いと思うし、エルフィン(・エヴァンス)とエサペッカ(・ラッピ)もいる」

「エサペッカは昨年は参加していなかったので、彼のパフォーマンスには少し影響があるかもしれない」

 ラトバラは、昨年のイーペルではトヨタが準備不足だったことを知っているが、今回はイープルのコンディションによく似たステージでチームがいいテストができたと断言している。

「そう、去年はテストコースが良くなかったし、そのためラリーで少しばかり苦しんだ」とラトバラは語った。

「でも、今年は違う。テストでも良い道路に恵まれ、より良い準備をして、今年はもっと競争力があると思う。もちろん、ベルギーは簡単じゃない。とても速いターマックとたくさんのジャンクション、たくさんのインカット、ダートによる路面の汚れもある。でも今年はもっと準備できたと思う。昨年はヒョンデが本当に強かったけど、今年は彼らと本当に戦えるはずだ」