WORLDWIDE2021/03/14

ヌーヴィル、イタリア開幕戦イル・チョッコで優勝

(c)ACI Sport

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 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、3月12〜13日に行われたイタリア・ラリー選手権開幕戦のラリー・イル・チョッコで優勝を飾り、世界ラリー選手権の次戦であるクロアチア・ラリーにむけてターマックでのトレーニングを行った。

 ヒュンダイi20 R5を駆って出場したヌーヴィルは、金曜日の夕方に行われたスーパーSSで地元の強豪たちを抑えてベストタイムを奪ってラリーをリード、11番手という不利な走行順で走るため、雨あがりで泥がかき出されたスリッパリーなコンディションとなった最終日の朝は3位まで順位を落としたが、路面が乾き始めるにつれてペースを上げ、9ステージのうち4つのステージでベストタイムを奪って未知なるターマックイベントを制することになった。

 ヌーヴィルはステージエンドで、新しいコドライバーのマルテイン・ウィダーゲとのコミュニケーションを高める良い機会になったと語っている。

「この週末は僕たちにとって良い経験になった。新しいコドライバーとの関係を深めることに取り組むためにこのラリーを走った。とにかく少しでも多くの距離を走ることが重要だからね」とヌーヴィルは語った。

「最終日の朝はコースに泥があり、まだ湿ったところがあって滑りやすかったが、僕らは攻めて、ペースをつかむことに専念した。道路で2匹の犬に遭遇したので、減速しなければならなかったこともあったが、全体的には素晴らしい週末だった。正直、R5カーに乗るのは大ファンではないけど、いいマシンだったよ」

 ラリー・イル・チョッコにはヒュンダイからヌーヴィルとともにクレイグ・ブリーンがヒュンダイi20 R5で出場、SS2でベストタイムを奪ってトップに立つなど2つのベストタイムで首位争いを演じていたが、SS5でコースオフ、立ち木をなぎ倒して斜面を転落する激しいクラッシュでリタイアとなっている。ブリーンとコドライバーのポール・ネーグルにはケガはないと報告されている。

 ヌーヴィルの後方、22.7秒差の2位にはステファノ・アルベルティーニ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が続き、8.7秒差の3位でジャンドメニコ・バッソ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が続いている。

 MRFタイヤの開発ドライバーを務めるパオロ・アンドレウッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)は、金曜日の夕方に行われたSS1では雨のあとの濡れてダーティな路面では2番手タイムでスタートしたが、最終日の土曜日はドライが進むにつれてペースを落として8位でフィニッシュしている。