WRC2019/11/29

ヌーヴィル、トヨタのオジエは危険な存在

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、トヨタGAZOOレーシングWRTのセバスチャン・オジエが来シーズン、非常に危険なライバルとなるだろうと予想している。

 トヨタは水曜日にオジエの加入を含む来季のドライバーズラインアップを正式発表した。この発表の前に行なわれたベルギー公共放送RTBFのインタビューにおいて、ヌーヴィルはオジエがヤリスWRCのステアリングを握った場合、2020年シーズンの戦いが厳しくなると分析していた。

「オジエがシトロエンを離れると、シトロエンが撤退することは明らかだった」とヌーヴィルはRTBFに語った。

「そして彼は去ることを決め、シトロエンは撤退した。多くのチームがこのスポーツの将来にとって重要になる。今後も新しいマニュファクチャラーを引き付ける解決策を提案できるかどうかはFIAにかかっている」

「もしオジエがヤリスのステアリングを握れば、僕たちにとって非常に厳しいことは間違いないだろう。トヨタはシーズンを通して成功を収めてきた。初日以降、彼らの3台のマシンすべてがリードして、誰も彼らに追いつけない時もあったほどだからね」

 ヌーヴィルの来年のチームメイトは、2018年から2019年シーズンにトヨタでエースドライバーを務め、今年のワールドチャンピオンとなったオイット・タナクだ。

「もちろんトヨタに追いつけないラリーはあったが、いま僕はヒュンダイをよく知っているし、精鋭揃いのいいチームを持っている」とヌーヴィルは語った。

「僕はヒュンダイのマシンが好きで、快適に感じている。同じマシンに座るタナクと戦う準備はできているし、彼はヒュンダイにトヨタのノウハウをチームにもたらしてくれるだろうから、僕たちはそれを活かして、ヒュンダイをさらに開発しなければならない。冬の間に良い開発をして、トヨタを上回りたい」