APRC2019/08/27

パッドンがAPRCパシフィック・カップを制す

(c)Hyundai NewZealand

(c)Pedders Eureka Rush

 オーストラリア出身のハリー・ベイツとコドライバーのジョン・マッカーシーは、トヨタ・ヤリスAP4を駆って先週末のペダーズ・ユーレカ・ラッシュラリーで優勝した。またニュージーランド出身のヘイデン・パッドンは惜しくも優勝を逃したものの、APRCパシフィック・カップのタイトルを獲得した。

 FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)の第6ラウンドは、オーストラリアのビクトリア州内陸のかつて金が豊富であった土地周辺で行われた。土曜日の夜の2回のスーパーSSでスタートし、日曜に残り8つのステージを競った。

 パッドンとコドライバーのサマンサ・グレイは、APRCパシフィック・カップの最終ラウンドにWalkemチームのヒュンダイi20R5を借りて参戦し、競争は激化した。パシフィック・カップの第3ラウンド勝者であるハリー・ベイツは、オープニングの2つのラウンドをクリーンな走りで終え、まだタイトルを獲得するチャンスを持っていた。膠着状態の可能性を打破するために最低1ポイントを必要とするパッドンは、序盤からリードした。

 パッドンは、オープニングステージから3連続で最速タイムを獲得したが、4つ目のステージでその快進撃は終わりを迎えた。

「コーナーの内側で何かに触れ、ステアリングのボルトが破損した。実際、これは僕たちが何もできなかったことのうちの1つだ」とパッドンは語った。

 同じステージで、スバルWRX STIを駆るモリー・テイラーとマルコム・リードが、木にヒットし、上位争いから脱落した。そのため、ハリー・ベイツとルイス・ベイツの兄弟の2台のトヨタがラリーをリードした。パッドンが残り4つのステージのうち3つを勝利する一方、テイラーはフルスピードを引き出すことができなかった。その日の後半を無事に走り切ったことで、タイトルに必要な1ポイント以上のポイントがパッドンに与えられた。

「ヒュンダイ・ニュージーランドにまた新たなタイトルを獲得できて良かった。それが今週末の主な目標だった。ラリーではもっと良い結果を出したかったが、タイトルのための結果を得られた」

 ラリーに勝利したもののタイトルを逃したハリー・ベイツにとって慰めとなるのは、コドライバーのジョン・マッカーシーがパシフィック・カップのコドライバーのタイトルを獲得したことだ。

 次のAPRCは、最後から2番目のラウンドとして9月21日から22日にかけて行われるラリー北海道となる。