WRC2019/06/22

パヤリ、フューチャースター2019に選出

(c)AKK Sports

 17歳のサミ・パヤリは、2019年のフライングフィン・フューチャースターに選ばれ、8月1日から4日まで行われるネステ・ラリー・フィンランドにフォード・フィエスタR2で出場するチャンスを獲得した。

 パヤリは、他の3人のファイナリストを破って、有望な若手ラリードライバーの発掘を目的としたシュートアウトを勝ち抜き、母国のラリー・フィンランドでFIAジュニアWRCの通常のドライバー達に混じってフォード・フィエスタR2で参戦する。

 先週末のラリー・イタリア・サルディニアでキャリア最高位の2位を獲得したMスポーツ・フォードのテーム・スニネンや、WRC2を優勝したヤリ・フットゥネンも過去にフライングフィン・フューチャースターを獲得している。

 フィンランド選手権に初めてシーズン参戦しているパヤリは、今月初めに行われたポーヤンマー・ラリーでSM3クラスで初勝利を挙げた。彼にとって、FIA世界ラリー選手権の母国ラウンドでドライブすることは子供の頃からの夢だという。

「今年の初めには僕たちがラリー・フィンランドに行くとは想像もしていなかった。小さい頃からこのことを夢見ていた」とパヤリは語った。

「その日はフィジカルなテストが非常に厳しかったので、自分にできることを立証するために非常に限界に近いところまでプッシュしたが、今は素晴らしい気分だ」

 フライングフィン・フューチャースターはフィンランドのモータースポーツ連盟のプロモーション部門であるAKKスポーツが主催し、ファイナルテストでは一連のフィジカルおよび心理的なテストを通してドライバーたちはペースを示す必要があったほか、語学力とレッキの能力も最終面接の前に評価された。

「ラリー・フィンランドで、可能な限りあらゆるエリアで活躍できるよう努力している。僕は自分の能力を最大限に引き出すように準備したい。ルートを調べるのもそうだし、フィットネスを向上させるためにあらゆる努力をするつもりだ」とパヤリは付け加えている。

 経験豊富なラリードライバーであり、公式審判でもあるユーソ・ピカリストは、パヤリは最も少ない経験で最も均一のパフォーマンスを記録したと語った。

「ラリー・フィンランドは2ヶ月も経たないうちに始まる。特にペースノートを作成できる能力が重要であり、それこそが彼の優れた点だ。彼の方法論的アプローチ、分析スキル、そして準備に対する態度が我々を確信させた」とピカリストは説明した。