WRC2021/05/06

ヒュンダイ、ヌーヴィルとタナクと複数年の新契約

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、ティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナックの二人と2022年以降の世界ラリー選手権について複数年の契約を交わしたことを発表した。

 ヌーヴィルは、過去7年間にわたってヒュンダイ・モータースポーツのWRCプログラムを構築する上で基本的な役割を果たし、2014年のラリー・ドイッチュランドでの初優勝から、2019年と2020年のマニュファクチャラーズタイトル2連覇に至るまで、数多くの重要なマイルストーンを達成することに貢献してきた。また、2019年にワールドチャンピオンを獲得したあとチームに加わったタナクは、昨年母国エストニアで記念すべきヒュンダイでの最初の勝利を飾るなどしてマニュファクチャラーズタイトルに貢献している。

 ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、ヌーヴィルとタナクのこれまでの仕事ぶりに感謝をしていると述べ、才能ある2人との複数年の契約延長はヒュンダイの選手権への強いコミットメントを示すものだと語った

「ティエリーとオイットとの関係を新シーズン以降も複数年契約で延長できることを嬉しく思う。この2人の才能あるドライバーと今後も一緒に仕事をしていくことは、世界ラリー選手権での成功を目指すヒュンダイの継続的な決意と野心を示すものであり、2022年にハイブリッドの新時代を迎える選手権に対するチームの強いコミットメントを再確認するものだ」

「2014年以来、ヒュンダイ・モータースポーツに忠誠を誓ってくれたティエリーと、我々と我々の仕事を信頼してくれたオイットに感謝したい。近い将来、2022年の新しいRally1チャレンジャーのテストという重要な段階に入るので、ティエリーとオイットと一緒に、スムーズなテスト計画を実行していきたいと思っているよ。2022年以降のこともあるけれど、今年はまだ一緒にやらなければならないことがあることも忘れてはならない」

 ヌーヴィルは、ヒュンダイとともに来季以降も戦うことは当初からの願いだと語った。

「これからもヒュンダイ・モータースポーツと共に世界ラリー選手権での冒険を続けるつもりだったので、僕の第二の家族ともいえるチームと複数年契約を結ぶことができて嬉しく思っている」とヌーヴィルは語った。

「彼らとはとても気が合うことに加え、彼らの決意と勝利への目標は、7年以上前に一緒に始めた素晴らしい旅を続けることを確信させてくれるものだ。来年、WRCのハイブリッド・レギュレーションが変更され、新たな挑戦が始まることに対する彼らのアプローチと野心も非常に期待できるものだ。僕はラリーを愛しているし、止める準備はできていない。子供の頃からラリーを夢見てきましたが、ヒュンダイと私の強いモチベーション、献身、決意のおかげで、私はベストを尽くし続けることができる!」

 タナクは、新シーズンもチームとともにタイトルのために戦うことができることに満足していると語った。

「ヒュンダイ・モータースポーツと2022年からの新しい契約を結ぶことができて、本当に嬉しく思っている。2020年以降、僕たちは多くの特別な瞬間を共にし、また困難な時期も乗り越えてきた。この2年間、僕はチームのコミットメントと成功への決意を見てきた。そして、WRCが新時代を迎えても、一人ひとりが限界を超え続けていくことを確信しているよ」

「ハイブリッド・レギュレーションに切り替わることで、誰もが白紙の状態からスタートすることになる。ヒュンダイ・モータースポーツは、ハイブリッド技術や電気技術に関する膨大な知識と経験を持っており、新しいRally1マシンの開発を始める際に大きな役割を果たすだろう。WRCの新時代を楽しみにしているが、今年はまだやるべきことがある。現行のWRカーを最高の形で見送ってあげることだ」