WRC2021/08/27

ヒュンダイ、ルートラキ近郊でギリシャに備える

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、トヨタGAZOOレーシングWRTに続いて次戦のアクロポリス・ラリーにむけてギリシャでプレイベントテストを行った。

 アクロポリス・ラリーは、新型コロナウイルスのパンデミックのために開催がキャンセルされたラリー・チリの代わりとして、今年、8年ぶりにWRCに帰ってきた。

 すでにトヨタは数日前に、アクロポリス・ラリーの土曜日と日曜日の舞台となるラミア近郊のステージを使用してテストを完了しているが、ヒュンダイは対照的に、アテネにも近く、金曜日のアリーナとなるルートラキとコリントス運河の周りのセクションの近くにテストのステージを設けることになった。

 30度を超える猛暑のもと、オイット・タナクが日曜日にテストを開始したものの、この準備はすぐに予期せず中断されることになった。チームはこれについてコメントしていないが、ギリシャからの非公式の報告では、ピレリのグラベルタイヤが間違った仕様だったと伝えている。

 ヒュンダイは新しいタイヤがコリントスに到着するのを待って、翌日からタナクとともにテストを再開、ティエリー・ヌーヴィルが火曜日にドライブしたあと水曜日にはダニエル・ソルドが新しいコドライバーであるカンディド・カレーラとテストを行っている。

 ヒュンダイからはオリヴァー・ソルベルグもアクロポリス・ラリーに新しいラリーカーであるi20 N Rally2で出場することになっており、彼は木曜日のテストの前にソルドのコドライバーシートに座って6度のアクロポリス・ラリー出場経験をもつベテランからステージのレクチャーを受けている。

 Mスポーツは、先週末から南フランスのターマックでプーマRally1ハイブリッドカーのテストに集中しており、アクロポリス・ラリーのテストはイベントの開始直前に行う計画だ。