WRC2019/09/10

ヒュンダイ、ローカルラリー2戦に追加参戦へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、世界ラリー選手権における初のマニュファクチャラータイトル獲得を目指して、来月、ローカルイベント2戦でヒュンダイi20クーペWRCを走らせて万全の準備を行ったあと10月24-27日にWRC第13戦として行われるラリー・デ・エスパーニャに挑む。

 エースドライバーのティエリー・ヌーヴィルは、10月10-13日にサンマリノで開催されるターマックイベントのラリー・レジェンドに出場し、セバスチャン・ローブは10月18-19日にスペインのグラベルステージで開催されるラリー・シウダッド・デ・グラナダで準備を行ったあと、チームはターマックとグラベルのミックス路面で行われるラリー・デ・エスパーニャに挑むという。

 ヒュンダイは、今週末のラリー・トルコを前に8ポイントをリードしており、残り4ラウンドとなった今季のマニュファクチャラー選手権でトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームからの追撃から逃れるためにやれることはすべて行うつもりでいる。

 ラリー・デ・エスパーニャは初日の金曜日がグラベルで争われたあと、残り2日間はターマックで争われるため、その異なる特性に対して素早く馴染む必要性がある。ヌーヴィルは、スペインの前にターマックのでイベントで準備することの重要性を強調した。

「このイベントへの参戦が、WRCのシーズンの終盤戦にむけて準備にとって貴重なチャンスになってくれるはずだ。チャンピオンシップは非常に接戦であり、僕らはあらゆる分野で改善を目指して懸命に努力しなければならない」とヌーヴィルは語っている。

 2つのウォームアップイベントが追加されたことは、ヒュンダイのファクトリーチームが10月の4週間は連続して休みなしの週末を送ってラリーに集中することを意味する。ヒュンダイ・モータースポーツのチームディレクターを務めるアンドレア・アダモは、チームの努力がタイトルに近づくためにも可能な限りの準備を尽くす考えであることを認めた。

「世界ラリー選手権のタイトルを確実なものとすべく、チーム全体が一丸となって取り組んでいる。我々はそれらに感謝しています」とアダモは説明した。

「我々は、今年の非常に接戦となっているチャンピオンシップバトルで、マシンの競争力を高めるために一生懸命努力してきた。ギャップは縮小してしまったが、タイトルの野望のためにはシーズンフィナーレへ向けた取り組みについても、これまでの倍の努力をしなければならない」

「我々は、残りのラリーでライバルたちに立ち向かうことになるチャレンジに完全に備えるためにあらゆる努力を払っていく」