WRC2020/02/20

ヒュンダイ、何が足りないか分析する必要がある

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・チーム代表のアンドレア・アダモは、先週末のラリー・スウェーデンでは求められたレベルのパフォーマンスを発揮できない状況があったと語り、苦しいコンディションのなかであったとはいえ、行うべき何が足りなかったのかを分析する必要があるの述べた。

 スウェーデンではオイット・タナクが大きなクラッシュによる肉体的・精神的なダメージがまったくないことを証明するような走りをみせて2位でフィニッシュしてみせたが、ティエリー・ヌーヴィルとクレイグ・ブリーンはそれぞれ6番手と7番手に止まり、ヒュンダイはマニュファクチャラー選手権ではダブル・ポディウムを獲得したトヨタGAZOOレーシングWRTに抜かれて10ポイント差の2位へと後退することになった。また、ドライバーズ選手権ではスウェーデンで優勝を飾ったエルフィン・エヴァンスが選手権をリード、ヌーヴィルが同ポイントで並ぶことになった。

 アダモは、タナクがフロントランナーとして無事に最前線に戻ったことを驚きをもって評価しつつも、チームには競争力が足りなかったことを認めている。

「オイットの本当に素晴らしいパフォーマンスによって2位になったとはいえ、ハッピーだとは言えないさ。求められたレベルのパフォーマンスを発揮できない状況があることが再び浮き彫りになった。我々は戦いにからむことができず、いつも防りのアプローチをする状況だった」

「もちろんスウェーデンは例外ともいえるコンディションにあった。本来行われるべきコンディションでの準備でなかったとはいえ、最終的なコンディションは誰にとっても等しいものであり、そこで我々はもっと速くなければならなかったことははっきりしている。我々のマシンが本来あるべき速さだったとか、なにかを準備すべきレベルであるとか言うことはできない。何が行われなかったか、何を改善すべきかを完全に理解する必要がある」

「もちろん、ドライバーズタイトル争いではエヴァンスと同ポイントでトップにつけているし、マニュファクチャラーズタイトルでもトップとの差はわずかだし、戦いはまだ続いていく」

 ヒュンダイは3月12-15日に開催される次戦ラリー・メキシコでは、ヌーヴィルとタナクに加えて、今季初めての登場となるダニエル・ソルドの起用を決めている。