WRC2021/09/29

フットゥネン、母国戦直前にi20N Rally2を大破

(c)Rally Finland/ Anders Altberg

 ヤリ・フットゥネンは、今週末に母国で行われるラリー・フィンランドを前にした直前テストでヒュンダイi20 N Rally2をクラッシュさせてしまい、本番への出場が危ぶまれていたが、金曜日朝のシェイクダウンまでにどうにかマシンの修理ができそうだという。

 ヒュンダイ・モータースポーツNからWRC2などに参戦している今季、フットゥネンはこれまでにサルディニアとイープルで2勝を飾ってはいるものの、エストニアとチェコでは大きなクラッシュに見舞われるなどミックスしたシーズンとなっている。

 2017年に続き母国ラウンドでのWRC2優勝を狙って準備に集中していたフットゥネンだが、月曜日、中央フィンランドの高速ステージで横転、マシンは崖下へと転がり落ちたあとルーフを下にしてストップすることになった。
 
 クラッシュした状況について聞かれたフットゥネンは次のように答えている。

「かなり良くない状況だった。長い左コーナーがあって、ほとんどフラットアウトだった。しかし、コーナーの終わりに道路の真ん中に岩があった。それにぶつかってフロントが跳ね上がってしまい、もう曲がれなくなってしまい、ディッチに入ってそこから転がってしまったんだ」

 フットゥネンがクラッシュしたのは、2019年のラリー・フィンランドにむけたテスト中にヘイデン・パッドンがアクシデントに見舞われた場所に近く、クラッシュもまったく同じような路面で引き起こしたものだった。彼はヒュンダイを離脱したあと、Mスポーツ・フォードのフェスタWRCで8カ月ぶりにWRCに復帰する予定だったが、このクラッシュによってラリー・フィンランドのスタートだけでなく、トップカテゴリー復帰への道を絶たれている。

 幸いにもフットゥネンとコドライバーのミッコ・ルッカにはケガはなく、また、彼のマシンもロールバーにダメージがないことから2Brallyチームはマシンのリビルトのためのパーツをアルゼナウに発注しており、金曜朝のシェイクダウンまでにマシンのプリペアを行う計画であることを明らかにしている。