WRC2021/09/27

ブリーン、フィンランドは初優勝を飾るチャンス

(c)Hyundai

 クレイグ・ブリーンは、10月1日から3日にかけて開催されるラリー・フィンランドが、WRCラウンドで初優勝を飾る最高のチャンスになると考えている。

 アイルランド出身のブリーンは、エストニアとベルギーで2位を獲得し、好調を維持している。フィンランドのグラベル路は、バルト海沿岸のラリーと同じように高速でジャンプの多い特徴があり、ブリーンは2016年のフィンランドでキャリア初ポディウムとなったときの3位を上回る成績を残したいと考えている。

 来季はMスポーツ・フォードに移籍することになるとすれば、ブリーンにとって今週末はヒュンダイi20クーペ WRCをドライブする最後の機会となるはずだ。彼は、フィンランドでの優勝に向けてすべての準備が整ったと感じている。

「このような特性をもつイベントでは、僕たちは良い結果を出す傾向があり、今の調子からすると、今回も力強い走りができると思う」とブリーンは語った。

「フィンランドは、最も注力しなければならないラリーだ。僕はまだ初優勝を求めているところで、長く実現していないような気がしているが、少しずつ近づいてきている。そして、フィンランドは今季の最高のチャンスの一つだ」

 ブリーンは、世界ラリー選手権のフィンランド・ラウンドにこれまでに10回出場している。しかし、それらは典型的な真夏のイベントであり、秋に開催される今週のラリーは、天候やコンディションの点で全く異なる問題を提起する可能性がある。

「ちょっとトリッキーになるだろうね」とブリーンは語った。「2年以上も行っていないし、ユヴァスキュラにそれだけの期間行っていないというのは、世界選手権のドライバーとしては不思議なことだ」

「コンディションのことも、よくわからないんだ。路面がかなり柔らかいかもしれないし、トリッキーなラリーになるかもしれない。10月に開催されるラリー・フィンランドには誰も参加したことがないので、誰もが同じ土俵に立つことになると思う」

「しかし、その反面、僕が最もよく知っているラリーでもある。9回か10回参戦しているので、その知識を持って(夏のイベントに)参加できていたら、本当に良かったと思う。今、僕たちが持っているノートが、作ったときのようにうまくいくかどうかもわからない。状況が少し変わってしまうのは確かだが、それでもフィンランドであることには変わりないので、また戻ってくることができてとてもうれしい」