WORLDWIDE2021/04/23

ブロック、スバルWRXでARAシーズン参戦を発表

(c)Ken Block Official

 フォードとの10年にわたるパートナーシップが終了したケン・ブロックは、スバルWRX STIにマシンをスイッチし、今週末のオリンパス・ラリーからアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)シリーズへ参戦することを発表した。

 ブロックが駆るのは、バーモント・スポーツカーで製作されたWRX STIとなり、自身のフーニガン・レーシング・ディビジョンがファクトリーサポートを行うという。ブロックは長年のコドライバーであるアレックス・ジェルソミーノとともにスバルを駆ったARAシリーズ6戦への参戦に加えて、タットヒル・ポルシェでイーストアフリカ・サファリ・クラシック・ラリーにも挑戦し、さらに彼にとって初めてとなる過酷なバハ1000への挑戦が待っている。

「アメリカではスバルでラリーに復帰できることに興奮しているよ。今年はワイルドな一年になるだろうね」とブロックは語った。「そして、タットヒル・ポルシェが製作したヒストリックマシンでアフリカを走ったり、悪名高いバハ1000に挑戦するつもりだ」

 ブロックは、2005年にスバルからラリーデビューを果たし、その後、インプレッサWRX STIをフィーチャーしたジムカーナビデオの第1作目と第2作目で一躍有名になっている。その後、アメリカ国内で9回の優勝を果たし、2010年シーズンからはフォードに移籍しました。

 ブロックのスバルへの復帰については、フォード離脱宣言ビデオでも予告されていたように、以前から推測されていたことだ。ブロックはシュコダ・ファビアR5を駆って前戦の100エーカーウッド・ラリーで2位になった翌日、すでにスバルWRX STIをテストしたことを明かしている。

「バーモント・スポーツカーと再び仕事ができるのは素晴らしいことだ。100エーカーウッド・ラリーで2位になった翌日に彼らの最新のスバルWRX STIをテストして、本当に感動したよ」

 ブロックは、スバルへの復帰を機に、2013年以来となるアメリカ国内での選手権タイトル獲得に向けて本格的に動き出す。

「トラヴィス・パストラーナは、すでにスバルで数年前からラリーに参戦しているし、今年すでに2戦で優勝している」

「だから、アレックスと僕は仕事を開始して、全く新しいマシンに早く慣れなければならないし、そして、すでに今シーズン2勝している非常に才能のあるドライバーと戦わなければならない。厳しい戦いだが、僕らは全力を尽くすよ!」