Raid2021/01/05

ペテランセルがステージ2で首位に躍り出す

(c)Dakar Rally 2021

(c)Dakar Rally 2021

 2021年ダカール・ラリーの第2ステージはトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が制し、Xレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINI JCWバギー)がチームメイトのカルロス・サインツ(MINI JCWバギー)から総合リードを奪った。

 3度の優勝経験を持つサインツは、日曜日の第1ステージを勝利し、ビーシャからワディ・アド・ダワシルまでの457kmのステージを1番手でスタートしたが、46km地点の第2ウェイポイントですでにペテランセルに遅れをとっていた。

 ペテランセルは、前に出ると徐々にリードを伸ばし、最初の220kmでサインツに対して1分31秒まで差を広げたが、第6ウェイポイントからアル-アッティーヤが急速にリードを縮め、315km地点でついにトップに立ち、ペテランセルに2分以上の差をつけてステージを制した。

 アル-アッティーヤは日曜日のオープニングステージで12分を失って10位と低迷したが、第2ステージで大きく巻き返し、総合ランキングではペテランセルから9分14秒、2位のサインツからは2分37秒差の3位に留まっている。

 日曜日にペテランセルと首位を争って25秒差で勝利を収めたサインツは、第7ウェイポイントと第8ウェイポイントの間の22kmでペテランセルから5分近く遅れ、最終的にライバルから6分37秒遅れの総合2位でフィニッシュした。

 トップグループの後ろは、オーバードライブ・トヨタのヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)が4番手タイム、センチュリーのマチュー・セラドリ(センチュリーCR6バギー)が5番手タイムでフィニッシュした。この結果、セラドリは総合順位で4位をキープし、アル‐ラジは日曜日の16位から6位に順位を上げた。

 5度目のダカール参戦となったセバスチャン・ローブ(BRXハンター)は初日、3回のパンクとナビゲーションミスで悪夢のようなスタートを切ったが、月曜日には第2ステージで6番手のタイムを叩き出した。これにより、プロドライブのバーレーン・レイド・エクストリーム・チームから参戦するローブは総合順位を22位から7位に上げた。

 オーバードライブのヤコブ・プツィゴンスキー(トヨタ・ハイラックス)は8番手タイムでフィニッシュし、総合順位では5位に浮上した。

 また、同じくオーバードライブのベルンハルト・テン・ブリンケ(トヨタ・ハイラックス)が総合9位、ナニ・ローマ(BRXハンター)が総合10位に入っている。