Raid2021/01/13

ペテランセルが第9ステージに勝利、リードを拡大

(c)RedBull Content Pool

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 2021年ダカール・ラリーの第9ステージは、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)がトラブルに見舞われるなか、Xレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINI JCW バギー)が圧倒的な走りでステージを制し、総合リードを広げた。

 ペテランセルとアル-アッティーヤは前日、この大会4回目のステージ勝利を飾って首位のペテランセルに4分50秒差まで迫ったが、火曜日に紅海の海岸に近いネオム〜ネオム間の465kmで行われた第9ステージで初ステージ勝利を獲得、その差を17分50秒に広げ、自身14度目のダカールタイトル獲得の可能性を高めた。

「このステージは本当に複雑なステージだった。1日が長くなることがわかっていたので、序盤からフルアタックではなく、タイヤの管理とナビゲーションでクリーンに走ることを重視した」とペテランセルはこの日をふりかえった。「最後にはカルロスをオーバーテイクし、ナッサーもオーバーテイクした。僕たちは彼を2度オーバーテイクした。彼はパンクしたからね。ここは少し過去のアフリカを思わせる、真のダカールのステージだった。スピードだけでなく、コースのコンディションに合わせた戦略も問われた」

 ペテランセルは調子を崩さずリードを維持したが、トヨタのアル-アッティーヤは2回のパンクとナビゲーションのトラブルでタイムを失ったため、ラリーの結果には大きく影響を与えそうだ。

「ナビゲーションは問題なかったが、フラットタイヤ3回、パンクを3回喫して、スペアタイヤがなかったのでとにかくゴールしようと思っていたら、ステファンに抜かれてしまった。今日は簡単ではなかった。でも、何ができるかといえば、タイヤに関しては何も変えられない。人生とはそういうものだ。失望はしていない。僕に何ができるかといえば、僕はベストを尽くしてきたし、ここでフィニッシュラインに立っている。まだすべてが可能だ」とアル‐アッティーヤは語った。

 昨年王者のカルロス・サインツ(MINI JCWバギー)も厳しい一日を過ごした。彼は、ブレーキトラブルを修理するためにストップしたことで22分以上を失い、チームメイトのペテランセルから1時間2分遅れで優勝争いから遠ざかっている。

 ヤコブ・プツィゴンスキー(トヨタ・ハイラックス)が総合4位をキープ、BRXチームはセバスチャン・ローブ(BRXハンター)が前日にリタイアとなったために、5位のナニ・ローマ(BRXハンター)が生き残りを目指す。

 カリド・アル-カシミ(プジョー3008DKR)はウラジミール・ワシリエフ(MINI JCWラリー)を抜いて6位に浮上。マルティン・プロコップ(フォード・ラプターRS)は8位だが、9位につけるジニール・ドゥ・ビリエ(トヨタ・ハイラックス)からは僅か4分以内しか離れていない。