WRC2019/09/14

マキネン「このラリーではどんなことも起り得る」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRT代表のトミ・マキネンは、6ステージのうち3ステージでトップタイムを奪う速さをみせながらも、数々のトラブルに見舞われたラリー・トルコの金曜日を簡単な一日ではなかったとふり返った。

 昨年のトルコ覇者であるトヨタは、シーズンでもっとも厳しい一戦にむけてギリシャのラフグラベルでプレテストを行ったほか、サルディニアの実戦でテスト投入した新しい軽量ダンパーを投入するなど、万全の準備で臨んでいた。

 ドライバー選手権トップのオイット・タナクは、不利な1番手スタートを担い、ルーズグラベルに覆われたステージに苦しみながらも朝のループでは首位と25.3秒差の5位につけていました。しかしSS6で右フロントのタイヤがリムから外れ1分以上をロス、1分37.4秒遅れの8位と出遅れることになった。

 また、朝のループで2つのトップタイムを奪って首位争いを演じていたヤリ-マティ・ラトバラもSS5で右フロントタイヤとリヤバンパーにダメージを負い、総合8位に後退、さらにSS6でも激しい降雨により、摩耗した状態のタイヤでは十分なグリップを得られず、総合9位で1日を終えることになった。

 クリス・ミークも午後のループでベストタイムを奪って見せたが、彼もまたSS6の降雨でリヤセクションを壊して大きくタイムロス、7位につけることになった。

 トヨタにとって不本意なレグ1となったものの、マキネン代表はさらなる問題の発生を避けて戦い続ける必要があると明日の巻き返しを誓った。

「簡単な1日ではなかった。オイットは出走順が1番だったので苦戦を予想していたが、朝は全てが上手く進んだものの、午後のステージでの不運なパンクにより、厳しい状況になってしまった。クリスとヤリ-マティもまた、同じステージで大きくタイムを失った。午後は雨が降ると分かっていたが、そのステージでは予想よりも激しい降雨があった。昨年、そして今日の展開を見れば分かるように、このラリーではいかなることも起り得る。さらなる問題の発生を回避しながら、戦い続ける必要がある」