WRC2020/07/31

ラッピ、母国ローカル戦にフィエスタWRCで参戦へ

(c)M-Sport

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリー・チームのエサペッカ・ラッピとヤンネ・フェルムは、ヤンプロ・レーシングからフォード・フィエスタWRCを駆り、フィンランドで開催されるヤムサン・アイヤット・ラリーに挑み、ストップしていたシーズンを再開される。

 今年のFIA世界ラリー選手権のフィンランドラウンドは中止になったかもしれないが、フィンランド中央部の森の中では、フィエスタWRCのパワーとパフォーマンスを見ることが可能だ。

 8月8日(土)に開催されるこのイベントは、ヤムサ地域を拠点とし、ネステ・ラリー・フィンランドで以前使用されたループが組み込まれている。

 ミニイベントとして開催されるこのラリーでは、3つのスペシャルステージのみしか設定されてないが、高速ステージや大きなジャンプがあり、ラリー・エストニアに向けてのウォームアップとしては最適だ。エストニアは、FIA世界ラリー選手権にとって約6か月ぶりのイベントとなり、ラッピはそこで強力な結果を目指している。

 ラッピは、ヤンネ・トゥオヒノが運営するヤンプロ・レーシングの協力を得て、母国のファンの前でフィエスタWRCを披露し、長い間の休みからリハビリを行う。

「長い間ラリーから離れていたが、ヤンプロ・レーシングと彼らのフォード・フィエスタWRCと共に戻ることをとても楽しみにしている」とラッピは語った。

「コックピットが恋しかったよ。それに今回のラリーは、世界最高のグラベルステージでフラットアウトの走りができる絶好の機会だ。今シーズンの再スタートに向けてのウォームアップとしても最適で、ラリー・エストニアに向けてスピードを上げることが最大の目標だ」

 トゥオヒノが運営するヤンプロ・レーシングは、これまでMスポーツと密接に協力し、最新のWRカーをレンタルし、将来のラリースターや経験豊富なセミプロ、ジェントルマンドライバーのために競争力のあるパッケージを提供した最初のプライベーターチームだ。トゥオヒノは次のように語った。

「ヤンプロ・レーシングのカラーと共に戻ってくることができて本当に嬉しい。また、Mスポーツの公式ドライバーの一人にフォード・フィエスタWRCと我々のサービスを提供できることを大変光栄に思う。エサペッカとヤンネを我々のマシンに乗せられることは素晴らしいことであり、彼らの目標達成のために最善を尽くすことを約束する」

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム代表のリチャード・ミルナーは次のように語った。

「エサペッカが再びフォード・フィエスタWRCをドライブするのを見るのは素晴らしいことだ。彼がステアリングを握っている姿をしばらく見られなかったので、いま彼がどんな気持ちか想像することができる!今回のミニラリーはラリー・エストニアに向けた準備を始める前の完璧なウォームアップとなるだろうし、ヤンプロ・レーシングならば、熟練した経験豊富なチームがエサペッカをサポートしてくれるだろう」