WRC2021/08/26

ラトバラ、勝田にクラッシュが影響することはない

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表であるヤリ-マティ・ラトバラは、イープル・ラリー・ベルギーでの大きなクラッシュが勝田貴元のスピードに影響することはないと断言した。

 勝田は金曜日のラリー初日、6位につけていたがディッケバス・ステージの1回目の走行でクラッシュ、リタイアに追い込まれている。ラトバラは、これは勝田にとって今季初のミスだったと語るとともに、このようなアクシデントは世界選手権を戦うファクトリードライバーにとっては戦いの一部だと語っている。

「イープルで起きたことは、タカにとって今季2回目の難しいリザルトになってしまった。しかし、エストニアでは彼が悪かったわけではなく、コドライバーがこのような怪我をする可能性があることを我々は過去にも見てきている」

 先月のエストニアでは、激しい着地によってコドライバーのダニエル・バリットが背中を痛めたため、勝田は安全性を考慮してラリー続行を諦めることになった。サファリ・ラリー・ケニアでの自己最高位の2位を含め、6戦連続でトップ6に入っていた勝田は、これで2戦連続リタイアとなったが、ラトバラはベルギーのようなミスは誰にも起こりうるものであり、何も懸念する必要がないことだと語っている。

「今回のベルギーのクラッシュは、タカの今シーズン最初のミスだった。どのドライバーもシーズン中に少なくとも2回はミスをするものであり、これは心配するようなことではない」とラトバラは語った。

「これは小さなミスが大きなペナルティとなってしまった例だ。ラインの問題というよりも、バンプを越えたときに少しだけ右に寄りすぎていたために起こったことだ。このようなペナルティがふさわしくないほどの小さなミスだったし、スピードが出過ぎていたからクラッシュしたのではない」

 来月のアクロポリス・ラリー・ギリシャでは、イープル・ラリー・ベルギーでバリットに代わって参戦したキートン・ウィリアムズがふたたび勝田のコドライバーを務める模様だ。