WRC2019/11/28

ラトバラ、数戦でいいからトヨタで走りたい

(c)Toyota

 WRCの歴代最多出場記録の208戦のレコードをもつヤリ-マティ・ラトバラは、この記録を途絶えさせるつもりはない。

 2020年のトヨタGAZOOレーシングWRTのドライバーズラインナップから外れてワークスシートを失うことになったラトバラは、Mスポーツ・フォードへの復帰の可能性を否定し、スポットでもいいから来季もトヨタでドライブするチャンスがほしいと訴えた。

 トヨタは水曜日、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラという来シーズンの新しいドライバーズラインナップを発表した。2017年の参戦以来、3シーズンにわたるラトバラとトヨタの冒険はこれによって終わりを迎えたかにもみえるが、彼はフィンランドメディアのYLE の取材に対して、2020年も数戦でヤリスWRCをドライブできるようトヨタと話し合いを続けていきたいと語った。

「トヨタGAZOOレーシングWRTの発表のあと、まずは3年にわたる素晴らしいシーズンと成功をともに分かち合ったチームに感謝の気持ちを伝えたい。そして、応援してくれたファンのみんなにも心からありがとうと言いたい」とラトバラは語った。

「僕らにとっては難しい決定になったが、それでもやはり僕はこれまで素晴らしい時間を過ごしたトヨタで彼らと一緒に働きたいと思っている。スウェーデンとフィンランドでのスタートについての交渉を始めており、2020年も5戦に参戦できるよう動くつもりでいる。難しいだろうが、話し合いは進行中だ」

 トヨタ以外にワークスチームのシートの可能性があるのはMスポーツ・フォードのみだが、ラトバラはその考えはないと語っている。

「もちろんフルに走り続けたかったことは確かだが、僕の今シーズンは最高ではなかった。実際、WRCに参戦して以来最悪のシーズンだった。多くのストレスがあり、結果は悪いものとなってしまった。トヨタがチームの将来について考え直したことを理解している」とラトバラ。

「僕がドライブする場合、それは間違いなくトヨタになる。Mスポーツに行かないことは100%確かだ。もちろん、ふたたび世界ラリー選手権のシートに戻りたければ、ラリーで良い結果を見せなければならない。なんとかやってみるよ。やってみて結果が悪くても、トライし続けない理由はないよ」