WRC2020/07/26

ラリー・エストニアがコンパクトなルートを発表

(c)RedBull Content Pool

 9月4-6日に世界ラリー選手権として初開催されるラリー・エストニアが、ラリーガイド1を公開、17SS/232.64kmというコンパクトなルートを明らかにした。

 ラリー・エストニアは、新型コロナウイルスのロックダウンのあと、世界ラリー選手権のシーズン再開を祝う新しいイベントとしてカレンダーに追加されたものだ。エストニア政府はウイルス感染のリスクを最小限に抑えるために特別委員会を設置しており、政府からの大きな支援のもとで主催チームはルールとガイドラインにしたがってラリー・エストニアを成功させたいとラリーガイド1で意気込みを語っている。

「ラリー・エストニアの開催期間中、エストニアで施行されている新型コロナウイルス感染症のためのルールと規制はすべて遵守されることになる。ルールとガイドラインに従うことで、安全で見ごたえのあるイベントを開催できると信じている」(ラリー・エストニア主催チーム)

 FIAは6月末に、主催者が少なくとも300kmのスペシャルステージの規制枠を尊重しないことを認める免除措置を認めており、ラリー・エストニアはさっそく17SS/232.64kmという2DAYのショートフォーマットで開催されることを発表した。サービスパークは南部のタルトゥ市にあるエストニア国立博物館の敷地内にあるラーディ旧航空基地に設置される。

 ラリー・エストニアは、9月4日金曜日の朝にタルトゥ南部のアビサーレ(6.23km)のシェイクダウンを行い、夕方にサービスパークにおかれるポディウムにおいてスタートセレモニーを行ったあと、SS1タルトゥ(1.28km)のショートステージでデイ1はスタートすることになる。

 5日土曜日は早朝6時にスタート、いよいよ本格的な舞台をめざしてタルトゥ南部にある、このラリーで最長ステージとなるSS2プランリ(20.23km)に向かうことになる。その後、SS3カネピ(16.89km)、SS4オテパー(9.60km)、SS5メーキュラ(14.76km)、SS6エルヴァ(11.72km)のあとラーディのデイサービスが行われる。午後は朝と同じループの走行となり、SS7プランリ、SS8カネピ、SS9オテパー、SS10メーキュラ、SS11エルヴァ(11.72km)を走り、日没ぎりぎりとなる19時半ごろに最終サービスが予定されている。

 また、土曜日は10SS/146.40kmというラリー全体の62%をカバーする長い1日となるため、FIAはエストニアに関してのみ土曜日の午後のスタートルールを変更している。選手権リーダーのセバスチャ・オジエがコースオープナーを務めるのは朝のループまでとなり、SS6の順位に基づいて午後のループはリバースで出走することになる。

 6日日曜日に行われるデイ2は6SS/84.96kmという短い最終日となるが、デイサービスが設けられていないため小さなミスも許されない1日となる。この日もタルトゥ南部のエリアとなり、SS12アルーラ(6.97km)、SS13カーグヴェレ(15.46km)、SS14カンビヤ(20.05km)を走ったあと、エルヴァでのリフューエルのみで朝のループを繰り返すことになり、SS15アルーラ、SS16カーグヴェレを走り、SS17カンビヤがパワーステージとしてライブ中継されることになる。