ERC2021/08/26

ルクヤヌク、テストでのクラッシュでチェコ断念

(c)Alexey Arnautov

 ロシアのアレクセイ・ルクヤヌクは、テストの際のクラッシュによって今週末に予定されるバルム・チェコ・ラリー・ズリーンへの出場を断念することになった。

 ルクヤヌクは、これまでの3戦を終えた時点でアンドレアス・ミケルセンに1ポイントの差をつけてERCをリードしており、過去にはバルム・チェコ・ラリー・ズリーンで2度にわたって2位でフィニッシュしている。2018年は最終日をスタートした地点ではラリーをリードしていたが、雨によってトリッキーになったステージで惜しくも優勝を失っている。

 ラリーのスタートを前に、水曜日にはズリーン近郊のバルンカ・ステージで行われた合同テストでは、MRFタイヤのヤリ・フットゥネンがコースオフし、さらに2年前にERCジュニア王者に輝いているフィリップ・マレシュもヘイベイルに激突したあとクラッシュしている。フットゥネンはどうにかコースに戻ることができたものの、マレシュはフロントを壊してストップしてしまうことになったが、二人はルクヤヌクの悪夢に比べればまだましだろう。

 ルクヤヌクもこのスリッパリーなステージでコースオフして立ち木にフロントからめり込むようにしてマシンを止めることになった。マシンのラジエータは壊れて、このままテスト続行できないことは明らかだったが、修理すれば本番のスタートは問題ないようにも見えたが、しばらくしてエンジンンルームから出火、幸いにもすぐに消し止められたもののハーネス類が焼け焦げてしまった。

 シトロエン・レーシングは水曜日の午後、サンテロックジュニアチームがルクヤヌクのC3 Rally2をチェックしたところ修理は困難との判断がでたため、ERCのリーダーが今週末のスタートを取り止めることになってしまったと正式に発表している。