ERC2021/04/08

ルクヤヌクがERC参戦を発表、3度目の王座に挑む

(c)Alexey Lukyanuk

 ロシアのアレクセイ・ルクヤヌクは、サンテロック・レーシングのシトロエンC3 Rally2を駆って2021年のヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)へ参戦することが確定したことを表明、新しいマシンのカラーリングとともに、「かかってこい!」と気合の入ったコメントを発表した。

 ERCが1957年にスタートして以来これまでに3度の栄冠を手にしたのは、カイエタン・カイエタノヴィッチ、ルカ・ロセッティ、ソビエスワフ・ザサダの3人だけだ。2020年に2度目のERCタイトルを獲得したルクヤヌクは、その栄光のリストに加わることを目指す。

 しかし、ルクヤヌクは、ERCで直面する熾烈な競争を考えると、3度目のタイトル獲得が保証されているわけではないという事実も念頭に置いている。サンクトペテルブルクを拠点とする40歳の彼は、次のように語った。

「エキサイティングな一年になるだろうし、非常に強力なドライバーたちが準備をしているので、競争は激しくなるだろう。僕たちは可能な限り競争力を高く保ち、楽しみたい。また、以前のようにカレンダーが8つのイベントで構成されていることも嬉しい。戦いが始まるのが本当に待ち遠しいよ。かかってこい!」

 2020年はラリー・デ・ローマ・カピターレとラリー・ファフェ・モンテロンゴで優勝したルクヤヌクは、2021年のプログラムを可能にしてくれた多くのパートナーに感謝している。

「シトロエンとの協力関係を継続することを発表できることに、とても興奮しているし、サポートと機会に感謝している。昨年、僕たちはERCで優勝し、大きな結果と節目を迎えることができた。スポンサーのクールストリーム、ホルテックス、ピレリ、スモールパートナーのスペーストラベル、オートスポーツ・メディア・エージェンシー、そしてもちろんサンテロックに感謝しているよ」。

 ルクヤヌクは2021年シーズンにむけて、2019年まで長年コンビを組んだあと、昨年の最終戦ラリー・イスラス・カナリアスで復帰したアレクセイ・アルノートフとのパートナーシップを今季も引き続き継続する。

 アルノートフは次のように述べている。「ゲームに戻ってこられて嬉しいよ。ほとんどのラリーが風光明媚な場所で開催されるからね。これらのイベントにチームの一員として参加できるのは、いつでも嬉しいことだ。すべてのイベントに参加するのは簡単ではないが、戦いに身を投じて、なんとかなるかどうかを見極める必要がある」