WRC2020/01/29

ルベー、i20クーペWRCでポルトガル以降9戦参戦へ

(c)FFSA

 WRC2チャンピオンのピエール-ルイ・ルベーは、5月のラリー・デ・ポルトガル以降の9戦全戦にヒュンダイi20クーペWRCで参戦する。

 フランス・モータースポーツ連盟(FFSA)は今年1月上旬、2020年のFFSAラリーチームのドライバーを発表、ルベーとコドライバーのヴィンセント・ロンデイに対してレキップ・ド・フランスFFSAとしてサポートを行い、二人が世界ラリー選手権のトップカテゴリーにWRカーでステップアップすることになるとアナウンスを行っており、参戦マシンの発表が待たれていた。

 ヒュンダイ・モータースポーツは火曜日、ヒュンダイ・カスタマーレーシング部門が支援するジュニア・ドライバー・プログラムのローンチを発表、ルベーを含む5人のドライバーについてキャリアやスキルに応じたサポートを行い、WRCのトップレベルのドライバーの育成を行うことを明らかにした。

 ヒュンダイはルベーのWRカー参戦プログラムについては正式には発表していないものの、FFSA は新しいヒュンダイ・ドライバーの誕生をお祝いしたいと発表、ルベーもいち早く自身のSNSにおいてヒュンダイi20クーペWRCで新たなステージに立つことができると喜びを明らかにしている。

「今日は僕にとって少し特別な日になった。僕たちはここ数年間、この日のために一生懸命がんばってきたからね。今日は、ヒュンダイのカスタマーレーシング部門がジュニア・ドライバー・プログラムに僕が参加できること発表してくれたので、やっとこのニュースをみんなにお知らせすることができる。これは驚くべきことだ。僕らは、ヒュンダイi20クーペWRCのプライベートマシンを今季、ポルトガル以降、ドライブできることになったんだ!」とルベーは語った。

 ルベーはこの参戦プログラムは長期の持続性と発展性を考慮して練られたものだと説明しており、i20クーペWRCでのデビュー戦のポルトガル以降のプログラムにはジャパンも含まれることになるという。

「WRカーは子どもの頃からの夢ではあるけれど、高いレベルで結果につなげなければならないことはわかっていた。そのためにはこのようなマシンを経験することが大事だし、時間も必要になる。わずか3戦だけでは、上にいる強いドライバーたちに太刀打ちすることはできない。過去にそのようなドライバーも見てきたが、彼らのようなことを繰り返したくはなかったんだ」とルベーは語った。

「僕らは一歩ずつ前に進まなければならないし、まずは明日からヴィンセント(・ロンデイ)とともに初の仕事に向かうことになる。そしてポルトガルに向けて新しいマシンとの初めてのデートだ。僕にとって馴染み深いポルトガルやサルディニアだけでなく、ジャパンやニュージーランドといった新鮮な体験も楽しみだよ」

 ルベーはヒュンダイ・ワークスチームからの参戦ではなく、FFSAとヒュンダイ・カスタマーレーシング部門のサポートによるプライベートチームからの参戦となる。

「FFSAとヒュンダイ・カスタマーレーシング部門、そして僕を支えてくれているパートナーたちに感謝したい。僕はまだ参戦チームの名前を明かすことはできないが、マシンのカラーリングについては今後数週間のうちに発表することができるだろう」