WORLDWIDE2019/07/15

ロヴァンペラ、シュコダのホーム戦ボヘミアで優勝

(c)Skoda

 シュコダのホームタウンのムラダボレスラフで行われたラリー・ボヘミアで、18歳のカッレ・ロヴァンペラが、7年連続勝利への野望を見せる地元のヤン・コペツキの追撃から逃げ切って初優勝を飾っている。

 シュコダ・モータースポーツは、コペツキとロヴァンペラに2台のシュコダ・ファビアR5エボを委ねてラリー・ボヘミアへ必勝態勢で参戦したが、豪雨によってマディなターマックになった初日は、優勝候補筆頭のコペツキがSS4でコースオフ、6位まで後退する波乱とともに始まることになった。

 これで首位に立ったロヴァンペラは、一時、11.5秒もの差をつけてラリーをリードしたものの、SS11ミリージェでパンク、ヤン・チェルニー(シュコダ・ファビアR5)にリードを譲るとともに22.5秒差の3位へと後退することになる。

 しかし、ロヴァンペラは初日の残り2つのステージでベストタイムを奪ってチェルニーの7.6秒差に迫ることに成功するや、最終日のオープニングSSで早くもベストタイムを奪って逆転に成功、首位を奪還する。

 しかし、執念ともいえるハイペースでロヴァンペラのすぐ後方の2位まで迫ってきたコペツキがSS16のベストタイムを奪って、ロヴァンペラの5.5秒差まで迫ることになったが、ロヴァンペラは終盤の4ステージ連続でコペツキを破るベストタイムを奪い、最終的に19.7秒差までリードを広げてラリー・ボヘミアで初優勝を飾ることになった。

「これが僕のチェコ・デビューだっただけにユニークなステージを走る難しさがあった。トリッキーなコンディションだったので、グリップレベルを判断するのは困難だったし、マシンを痛めないように慎重に走らなければならなかった。コペツキとは非常にタイトな勝負になったが、僕らは地元のスターを破ってボヘミアで優勝することができたことに満足しているよ」とロヴァンペラは語った。

 いっぽう、2位に終わったコペツキは、ステージ終盤にふたたび雨が降り始めたため、慎重にドライブしたことを認めたものの、ロヴァンペラの驚くべき速さを称賛することになった。

「僕らは雨のなかで同じミスは2度としたくなかったのでチェコ選手権でのポイントを優先することにした。それにしてもカッレは素晴らしかった。なんて才能なんだ!」とコペツキは語っている。