18歳のカッレ・ロヴァンペラが来季、トヨタGAZOOレーシングWRTのワークシートにステップアップし、WRC史上最年少のフルタイム・ファクトリードライバーになると、昨日発売のモータリングニュースが伝えた。
ロヴァンペラは、2017年末にシュコダ・モータースポーツと2020年までの2年+オプション1年の契約を交わしている。しかし、この契約について、シュコダは当初からロヴァンペラを長期にわたって束縛する考えはなく、彼がWRカーのシートを獲得した場合は早期に契約から解放する考えを示していた。
モータリングニュースの取材に対して、ロヴァンペラのマネージメントを担当するティモ・ヨウキはいまのところトヨタとの契約を認めてないものの、現在、WRC2プロ選手権をリードするロヴァンペラがステップアップする準備が十分にできたと考えていると語っている。
「シュコダはカッレと非常に良い関係できている。たくさんのテストをしてきたし、ここは素晴らしい場所だった。しかし、時は来た」とヨウキは語った。
「我々は、彼がノートの書き方やチームとの協力作業、体力作りやメディアとの関係、これらすべてのことをどのように向上させていくのか知りたかった。そして彼はすべての分野において向上した。おそらく我々が思った以上に進歩している」
「目的は彼がすべてのラリーで経験を積むことだった。今季の終わりまでに、彼はあらゆるラリーに出場したことになる」
ロヴァンペラは2017年に一度だけすでにヤリスWRCをテストした経験をもつ。あれから2年近くが経ち、2020年の初めから3台目のヤリスWRCをドライブする可能性があるのかと聞かれた彼は、どのマシンなのかを特定しないように注意深く言葉を選びながらも、自身がWRカーのステップアップできる準備ができていると語った。
「もし今季がこういう感じで続くなら、僕たちはもっと大きなクルマに行くことができると思う」とロヴァンペラは語った。
「僕たちはそこに行って学ぶか、あるいはシュコダとのオプションを使用してさらに1年間留まることが可能だ。ラリーのコンディションから学ぶことはまだたくさんあるからね」
「ポルトガルやサルディニアのように、新しいイベントに初めて行くことは常に難しい。そのため、シュコダで学ぶか、あるいは大きなクルマで行く」
トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるトミ・マキネンは、来季のドライバーについて話し始めるのは少し早すぎるが、そろそろ2020年のラインナップについて考えることになると認めている。選手権をリードするオイット・タナク、ヤリ-マティ・ラトバラ、クリス・ミークの3人のドライバーはいずれも今季でチームとの契約が切れることになっており、なかでもタナクがトヨタに残るかどうかでラインナップが大きく変わることになりそうだ。