WRC2019/11/28

ロヴァンペラ、19歳でトヨタワークスドライバーに

(c)Toyota

 トヨタ・ワークスに19歳のワークスドライバーが誕生した。トヨタGAZOOレーシングWRCは水曜日にカッレ・ロヴァンペラとの2年契約を発表した。ロヴァンペラはトヨタのオフィシャルドライバーになることができて光栄だと語っている。

 元プジョーや三菱のワークスドライバーだったハリ・ロヴァンペラを父にもつカッレは、2013年に13歳でラリーにデビュー、2016年にラトビア選手権でチャンピオンに輝いたあと、2017年はイタリア選手権にも戦いの舞台を広げるほか、17歳でウェールズ・ラリーGBでWRCデビューする。そして、2戦目のオーストラリアでWRC2初優勝を飾っている。

 シュコダ・モータースポーツと2018年以降、ワークスドライバーとしての契約を結んだロヴァンペラは、2シーズンにわたって18戦に出場、WRC2/WRC2プロで7勝を挙げて、2019年にはWRC2プロのチャンピオンに輝いている。

 2016年の夏、彼はまだ15歳だったとき、トヨタ・チーム代表のトミ・マキネンからまだWRCデビュー前のトヨタ・ヤリスWRCをテストするチャンスをもらっており、マキネンとともにカッレにとってはまさしく待ち望んでいたトヨタ加入になるだろう。

「このチームへの加入が決まり、本当に嬉しく思う。若いラリードライバーにとっては、WRカーのシートを得ることが目標だが、今、自分にそのチャンスがやってきた」とロヴァンペラは語った。

「数年前に初めてヤリスWRCをテストした時、トミが自分を信頼してくれたことを嬉しく思ったが、今、こうして完全に彼のチームのメンバーとなることができて光栄に思う」

「来年は僕にとって間違いなく非常に難しいシーズンになるだろう。最大の課題は、新しいクルマについて学び、新たにカレンダーに加わるラリーに対応することだ。最初はクルマとスピード、そして、それらに関わる全てのことが学びの対象となるはずだ」

「セブとエルフィンは経験豊かで、自分にとって本当に良いチームメイトになるだろう。彼らから多くのことを学習できるので、同じチームに入れて良かったよ」