オーレ・クリスチャン・ヴェイビーは、世界ラリー選手権の出場禁止期間が解除される2週間前に、2Cコンペティションからラリー・テール・ドゥ・ヴォークリューズにエントリーし、世界ラリーカーで自身3回目のスタートを切る予定だ。
ヒュンダイ・カスタマー・レーシングのジュニアドライバーであるヴェイビーは、5月に開催されたラリー・デ・ポルトガルにおいて、コロナウイルスの規制違反により、6ヶ月間のWRC活動停止処分を受けた。
ヴェイビーは、ポルトガルのスタート前日にCOVID-19の陽性反応が出たため、ラリーへの参加を取りやめたが、イベントスチュワードによる更なる調査の結果、同じく陽性反応が出てポルトガルを欠場したアンドレアス・ミケルセンと数日前に接触し、ポルトガルに留まるようにと検疫上の忠告を受けたにも関わらず無視して自宅のあるスペインに移動していたため、6カ月間の出場停止という厳罰処分が下された。
ヴェイビーとミケルセンの接触があったのは前週にイタリアで行われたタルガ・フローリオで、ヴェイビーは昨年のWRC最終戦モンツァ・ラリーでヒュンダイi20クーペWRCを駆ってデビューしたとき以来となる2度目のWRカーでの出場だった。
WRC最終戦のACIラリー・モンツァ・ラリーはヴェイビーのWRC出場停止期間が終了する3日前の11月19日から21日に開催されるため、彼は出場できないが、その代わりに11月13日から14日にかけて開催されるラリー・テール・ドゥ・ヴォークリューズに出場する。
「久しぶりだけど、フランスのグラベルでヒュンダイi20 WRCでラリー活動を再開するよ!」とヴェイビーはSNSに書き込んだ。
「ヨナス・アンダーソンと一緒に、ラリー・テール・ドゥ・ヴォークリューズに出場する予定だ」
フランス南東部のクールセゾンで開催されるこのイベントは、フランス・グラベル選手権の最終ラウンドだ。
ヴェイビーは5月以降、i20クーペWRCをドライブしていないが、ヨーロッパ・ラリー選手権のラリー・リエパーヤとラリー・ディ・ローマや、母国ノルウェーのラリーなど、WRC以外のイベントにi20 R5で出場している。