RallyCross2018/12/06

世界RX、アメリカがカレンダーから外れる

(c)FIAWorldRallyCross.com

 FIA世界ラリークロス選手権は、チームの参戦コストを削減するために第10戦としてテキサス州オースティンで開催が予定されていたアメリカRXを2019年のカレンダーから外すことを決定した。

 当初公開されていた来季の世界ラリークロス選手権暫定カレンダーは、今季より1戦少ない全11戦で構成されていたが、開幕戦アブダビが追加されるなどヨーロッパ圏外のイベントが年々増えてコスト負担が大きくなっていることについてチームの大きな不満の種となっていた。

 アメリカRXがカレンダーから外れたことで来季のシリーズは全10戦での開催となり、第9戦ラトビアのあと、11月30日から12月1日に開催される最終戦の南アまで2カ月半のインターバルをおくことになる。

 世界ラリークロス選手権プロモーターのIMGでマネージングディレクターを務めるポール・ベラミーは、次のように述べている。

「FIAと世界選手権参戦チームと協議した結果、2019年カレンダーのイベント数を減らすことに決めた。この決定は、チームのコストをコントロールし、シリーズが可能な限り競争力を保つようにするために行ったものだ」とベラミーは語った。

「9月28日から29日までCOTAでアメリカ・ラリークロス選手権(ARX)は開催されるが、世界ラリークロス選手権への参戦チームは出場しないことになった。我々は、EVマシンが世界ラリークロス選手権に加わる2021年にはアメリカへの帰還を計画している。我々はまだアメリカでラリークロスを成長させることに非常に力を入れており、ARXを通じて観客とプラットフォームを構築し続けたいと考えている。ARXのカレンダーや会場についての詳細は、すぐに発表する予定だ」 

■2019年FIA世界ラリークロス選手権カレンダー
1 アブダビ(ヤスマリーナ)4/5-6
2 スペイン(バルセロナ)4/27-28
3 ベルギー(スパ・フランコルシャン)5/11-12
4 イギリス(シルバーストン)5/25-26
5 ノルウェー(ヘル)6/15-16
6 スウェーデン(ヘリェス) 7/6-7
7 カナダ(トロワ・リヴィエール)8/3-4
8 フランス(ロエアック)8/31-9/1
9 ラトビア(リガ)9/14-15
10 南アフリカ(キラーニー)11/30-12/1