WRC2021/09/20

勝田、来季もフル参戦して学びを続けたい

(c)Toyota

 勝田貴元は、来季の最優先はトヨタGAZOOレーシングWRTにワークスノミネートされて3台目のヤリスWRCを駆ることではなく、このまま学びを続けてフルシーズンを戦うことだと明かしている。

 トヨタのジュニアドライバー・プログラムを経て、勝田は今季、トヨタ・ヤリスWRCでのフル参戦に挑んでおり、6月のサファリ・ラリーで2位になり、キャリア初のWRCポディウムを獲得するなど着実な成長を遂げている。

 トヨタは来季、セバスチャン・オジエが参戦プログラムを縮小するため、エサペッカ・ラッピがチームの3台目のドライバーの候補として挙げられているが、勝田にも当然のことながらワークスドライバーとして参戦することへの期待がある。

 勝田は将来のことはわからないとしながらも、自身で2022年のプログラムを選ぶことができるのならば4台目のマシンでフルシーズンにエントリーして経験を積むことに集中したいと語っている。

「将来のことは分からない、でも今のところこの状況が続くことになりそうだ」と勝田は英オートスポーツに対して語っている。

「セブと誰かがシェアすることになりそうなので、僕がファクトリー・ドライバーになることはないと思う」

「チームには、可能であればフルシーズン走りたいということを伝えている、今の僕にとって最も重要なのは経験だからね」

「僕に必要なのは可能な限り多くのラリーを走ること、それがまず第一だ。それが4番目のクルマになるとしても、やはりフルシーズンでやりたい、選べるのであればそれがベストだ」

 レギュラー・コドライバーのダニエル・バリットが7月のエストニアで痛めた背中の回復を目指しているため、勝田は次戦のフィンランドもウィリアムズとともに出場する予定となっている。勝田はシーズンが終了するまでにはバリットにコドライバーとして復帰してもらい、少なくとも1回はラリーを戦いたいと願っている。

「フィンランドにもキートン(・ウィリアムズ)と参戦する予定だが、ダンは僕のサポート続けてくれていて、イベントに来てくれることになっている」と勝田は語った。

「彼(ダン)は今のところ体調に問題はないようだ。でも今季の残りに関してははっきりしていない、どうするかについてはまだチームと話し合っているところだ」と勝田は語っている。

「僕の希望としては、今年は彼とあと1戦か2戦を走れることができればと思っている、でもまだはっきりとは分からない」