JAPAN2024/04/29

勝田が久万高原圧勝、全日本今季2勝目

(c)Takeshi Sakuma

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 全日本ラリー選手権第3戦久万高原ラリーが4月27〜28日に愛媛県上浮穴郡久万高原町で行われ、LUCK with ROOKIE Racing RALLY Teamの勝田範彦/木村祐介(トヨタGRヤリスRally2)が開幕戦に続き今季2勝目を飾った。

 前戦の唐津から2週間のインターバルで迎えたシリーズ第3戦の久万高原ラリーは、雨と濃霧のなかでスタート、前戦ウィナーの新井大輝/松尾俊亮(シュコダ・ファビアR5)がSS1のスタートラインでクラッチトラブルが発生、メカニカルトラブルではなかったもののフルードが漏れてしまっていたため万事休す、スタート直後にリタイアとなってしまった。

 さらに続くSS2では奴田原文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリスRally2)がウェットのセクションでコースオフする波乱が発生、優勝候補の2台が早くも消えたため、連続してベストタイムを奪って好スタートを切った勝田が朝のループを終えて早くも48.6秒をリードすることになった。

 勝田は午後のループでも2ステージを制して、2位につける田口勝彦/北川紗衣(トヨタGRヤリスRally2)に1分24.6秒の大差を築き、独走状態を築くことになった。

 雨上がりとなった最終日、路面はおおむねドライとなったものの、ところどころ湿ったところが残る難しいコンディションとなり、6位につけていた鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)がコースオフする波乱が発生することになった。

 しかし、トップの勝田は最終日も圧巻のペースを刻み、最終的にリードを1分57.7秒まで拡大して開幕戦ラリー三河湾に続き今季2勝目を飾ることになった。

 初日2位につけた田口と3位の福永修/齋田美早子(シュコダ・ファビアRally2エボ)はわずか4.5秒差で最終日を迎えたが、田口がその差を41.1秒まで拡大して2位を守っている。また、福永の後方には新井敏弘/井上草汰(スバルWRX S4)が迫ってきたが、わずか0.6秒差で逃げ切って表彰台を手にしている。

 また、JN-2クラスは三枝聖弥/船木一祥(スバルWRX STI)JN-3クラスは山口清司/丸山晃助(トヨタGR86)、JN-4クラスは内藤学武/大高徹也(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-5クラスは大倉聡/豊田耕司(トヨタGRヤリスCVT)、JN-6クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・アクアGRスポーツ)が優勝を飾っている。

 今季から全日本に導入された若手育成カテゴリー、MORIZO Challenge Cupは、FIT-EASY Racingの山田啓介/藤井俊樹(トヨタGRヤリスが開幕3連勝を飾った。