JAPAN2019/03/18

勝田範彦が新城ラリーで今季全日本初優勝

(c)Takshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第2戦新城ラリー2019が、3月16〜17日に行われ勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)との接戦を制して今季初優勝を飾った。

 秋から春へと季節を移して開催された今年の新城ラリー。金曜朝のオープニングSSを制してラリーをリードしたのは今季これが初戦となる奴田原、これに開幕戦ラリー・オブ嬬恋を制した新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)と勝田が1.3秒差でつづく展開で始まることになった。奴田原は、SS2でベストタイムを奪った新井に一度は首位を明けわたすも、SS3、4で連続してトップタイムを奪って新井に2秒差をつけるも、この日の最長SSとなる12.64km のSS5雁峰北で奴田原を8.6秒引き離すベストタイムを叩き出した勝田が一気に3位から首位に浮上、奴田原に1.8秒差をつけてレグ1のリーダーとしてラリーを折り返すことになった。

 最終レグも緊迫した戦いのなかでの主導権を争うバトルが続くことになり、SS9鬼久保3でベストタイムを奪った奴田原が首位奪還に成功する。しかし、舞い始めた雪のため最終ステージとして行われる予定だった鬼久保4はキャンセルとなり、代わってファイナルステージとなったラリー最長となる14.84kmのSS11雁峰西で勝田は奴田原を17.4秒も突き放すベストタイムで15.1秒差をつけて劇的な逆転勝利を飾ることになった。また、新井はスローパンクとターボのトラブルによって36.6秒差の3位に終わっている。
 
 いっぽう、JN-2は眞貝知志/安藤裕一(TGRヴィッツGRMN)、JN-3は山本悠太/山本磨美(トヨタ86)、JN-4は高橋悟志/美野友紀(スズキ・スイフト)、JN-5は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN-6は大倉 聡/豊田 耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)がそれぞれ優勝を飾っている。