WRC2022/08/17

勝田貴元、イープルで昨年のリベンジなるか

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTニュージェネレーションの勝田貴元は、昨年のクラッシュによって今週のイープル・ラリー・ベルギーが挑戦となることを認めているが、自信をつかんでリベンジしたいと語っている。

 GRヤリスRally1を駆る勝田は、今季これまで8ラウンド中7ラウンドで6位以内という安定した成績を収めている。しかし、今月初旬のラリー・フィンランドでは自信をもったドライブができずに苦戦し、ベルギーでも同じようなことが起こるのではないかと懸念を抱いている。

 勝田は昨年のイープルではディッケバスのステージを走行中、ハイスピードで路面の衝撃のあとコースアウトしてリタイアとなった。クルーは無傷だったものの、勝田はその時の記憶は根深く残っており、サーキットレース出身でありながら、今週のターマックコースに強く警戒心を抱いている。

「イープルは誰にとっても大きな挑戦になる。トリッキーで、簡単ではない。昨年大きなクラッシュを喫したから、僕としては特にそうだと思う」と勝田はwrc.comで語っている。

「まだターマックでのフィーリングはあまり良くない。マシンは良く動いているので、僕自身の自信の問題なのだろう」

 サーキットで育った勝田がターマックラリーで自信がもてないと語っているのは奇妙な印象を受けるが、彼はベルギーのトリッキーなステージの攻略は、ドライビングだけでは強力なペースを持続できないとしている。

「サーキット出身なのに可笑しいが、あまりターマックに自信がない。ドライビングだけでなく、ペースノートや他の細々としたこともあるからね」