WRC2021/10/16

勝田貴元、スペインのオープニングSSでクラッシュ

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、ラリー・デ・エスパーニャで最悪のスタートを切ってしまった。

 勝田はサファリ・ラリー・ケニアで2位フィニッシュを果たし、キャリア初の表彰台を達成したが、それ以降は厳しい状況が続いており、今回もまた残念なスタートとなってしまった。

 勝田は、スペインのスタート前、「いくつかのステージはトリッキーなのでステップバイステップでプッシュしたい」と語っていたが、いきなり最初のステージの終盤でドラマに見舞われてしまった。

 勝田は右コーナーのタイトな出口でガードレールにクラッシュ、左フロントに大きなダメージを負ってしまった。彼はラジエータから水漏れを起こしながらもどうにかステージを走りきったが、左フロントサスペンションを壊しておりロードセクションでリタイアとなってしまった。

「残念なことにステージ終盤でバリアに衝突してしまった」と、勝田はアクシデントをふり返った。

「(コドライバーの)アーロン(・ジョンストン)は正しくノートを読んだが、僕が正しく理解できなかったようだ。もっとシンプルなコーナーだと思っていたが、かなりタイトになっていて、あのスピードでは曲がることができなかった。完全に僕のミスだ」

「チームとアーロンには本当に申し訳なく思っている。彼らはとてもよく準備をしてくれていて、僕らは良い結果を出して速さを見せるためにここに来たのに、残念ながら僕のミスで終わってしまった。正直なところ、何も言い訳できないよ」

 土曜日にラリーをリスタートできるかどうかを聞かれた勝田は、「そうしたいと思っているけど、本当に期待外れのスタートになってしまった」とがっくりと肩を落としていた。