WRC2021/04/13

新井、クロアチアやジャパンを含むWRC 4戦を計画

(c)Stohl Racing

 ストール・レーシング・チームは、新井大輝の今季のWRC3参戦プログラムがクロアチア・ラリー(4月22〜25日)、ラリー・イタリア・サルディニア(6月3〜6日)、イープル・ラリー・ベルギー(8月13〜15日)、そしてラリー・ジャパン(11月11〜14日)の4ラウンドが計画されていることを発表した。チームによれば、コロナウイルスの状況を見ながら参戦プログラムについては調整を行う場合があるとしている。

 2020年に全日本ラリー選手権の王者に輝いた新井は、ストール・レーシングから2年9ヶ月ぶりに世界ラリー選手権に復帰する。ストール・レーシングは今回の新井のプログラムのために、新しいMスポーツ・ポーランド製のフォード・フィエスタRally2を購入しており、チームによれば新井は経験豊富なエンジニアのサポートとともに元WRCドライバーのマンフレッド・ストールから指導を受けながらWRCへの復帰プログラムをスタートするという。

 大輝は4月末のクロアチア・ラリーの準備として先週末にイタリアで開催されたサンレモ・ラリーに出場、27位で完走を果たしている。

 チームは、大輝のWRC3のプログラムの成功を楽しみにしているとコメントを発表した。

「2020年の全日本ラリー選手権で王者に輝いた大輝は2年9ヶ月ぶりにWRCに復帰する。アライモータースポーツは、この成功はWRCプログラムへの参加で報われるべきだと判断したからだ」

「新井は、再びこの大きな挑戦に挑むにあたって、経験豊富で高度な専門性を備えたストール・レーシングを頼ってくれた。もちろん代表であるマンフレッド・ストール自身が彼のプログラムを直々に指導・管理する予定だ。マシンは新型のフィエスタRally2を使用する」

「彼の最近不足していた国際的な経験をさらに深め、新しいマシンに慣れる機会を与えるために、4月9日から11日にかけて開催されるイタリア選手権のラリー・サンレモをテストイベントとして走行した。このイベントは、あくまでもテストとしての役割を果たすもので、目的は、WRCに可能な限り万全の態勢で復帰するための重要なデータを収集することだったが、新井は完走を果たしたことで多くの経験値を高めることに成功している」

「サンレモの後、新井は少なくとも4つのWRCラウンドに参加する予定だ。WRC第3戦クロアチアに始まり、その後はサルディニア、ベルギー、日本での走行を計画しているが、これは世界的なコロナウイルスの状況に大きく左右される」

「いずれにしても、我々は将来を非常に前向きにとらえており、彼とのシーズンの成功を楽しみにしている」