JAPAN2019/11/09

新井大輝、シトロエン・ワークスのC3 R5で挑戦

(c)RALLY-X mobile

 新井大輝は、セントラル・ラリー愛知/岐阜2019にシトロエン・レーシングのワークス仕様のC3 R5を駆ってヨーロッパ選手権でもコンビを組んできたイルカ・ミノアとともに挑戦する。

 新井が今週末のセントラル・ラリーで駆るC3 R5は、シトロエン・レーシングのサテライトチームの1つであるDGスポールが走らせてマッズ・オストベルグがWRC2プロ選手権で駆ったマシンそのものであり、完全なワークススペックだ。

 ただしマシンはラリー・チリで走ったままの状態で日本に届いたため、ターマック仕様への作業をしなければならず、大輝はぶっつけ本番で本番へと挑むことになったが、日本でこのマシンを駆ることができることに彼は感謝していると語った。

「幸運にもシトロエン・レーシングから協力が得られてC3 R5を送ってもらうことができたのでよかったです。新しいラリー・ジャパンやアジアへの彼らの関心の大きさでもあると思います」と大輝は語った。

「これは今年、マッズ(・オストベルグ)が駆ったマシンで、僕が今年、ヨーロッパ選手権で走ったC3とはパワーもすごく違い、さすがにワークスマシンです。しかし、このマシンにはグラベル仕様のサスペンションが付いていたので、ターマック仕様のマシンへと変更しなければならなかったので大変でした」

「不慣れなマシンだったため、作業は簡単ではありませんでしたから、メカニックたちと寝ないでパーツに取り組まなければなりませんでした。でも、ハブはターマックとグラベルで前後とも共通で、取り付けるアングルを変えるだけで、キャスター角やキングピン角をそれぞれの路面用に変更できるという巧妙な設計のマシンであることを知ったりできましたし、またラリーカーの深さを知るいい勉強になりました」

「もちろん仕上がってから群サイで一回しかシェイクダウンを行ってないので、いまはセットアップがほとんどできてない状態です。セントラルのシェイクダウンもペースノートの作成ができなかったので参加しませんでしたから、本番を走りながらクルマは考えて行こうと思います。コースは落ち葉や泥などで汚れ、排水溝もあるので気をつけなければなりませんね」