JAPAN2019/02/03

新井敏弘が全日本開幕戦の嬬恋で優勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 2019年の全日本ラリー選手権開幕戦のラリー・オブ嬬恋2019が2月1日〜3日に群馬県で行われ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が最終日に逆転優勝を飾ることになった。

 全日本ラリー選手権で唯一のウィンターコンディションで争われるラリー・オブ嬬恋は、金曜日夜のオープニングSSで鎌田卓麻/鈴木 裕(スバル WRX STI)がベストタイムで発進するなか、優勝候補の一人と目されていた新井がスピンによって26.7秒をロス、早くも波乱の展開となった。初日を終えてトップは鎌田、5.3秒差の2位には勝田範彦/石田裕一(スバル WRX STI)、2つのベストタイムで追い上げたものの新井は25.8秒差の3位につけることになった。

 新井は土曜日になるとさらにペースをアップ、SS6からSS8まで3連続ベストタイムを奪うなど追い上げをみせて、SS12ではついに勝田を逆転して2位へと浮上することになった。しかし、首位の鎌田も午後のループでは反撃を開始、SS10とSS12で2つのベストタイムを奪い、一時17.5秒差に縮められた新井との差を21.1秒へと広げてこの日を終えることになる。

 そして迎えた最終日は新井のベストタイムで始まったものの、鎌田が3連続でベストタイムを並べて26.7秒差へとリードを拡大、勝利をほぼ確実なものにしたかに見えた。

だが、残り2つめのステージとなるSS17で鎌田はインカットした際にイン側のタイヤハウスの中に雪が詰まってステアリングがロックしてスピン、コース復帰も手間取ったことによって43秒をロスして2位へと後退、新井が10.4秒差をつけて逆転で開幕戦でのJN-1クラス勝利を飾ることになった。3位には勝田、4位には中平勝也/行徳 聡(スバル WRX STI)が続いている。

 また、全日本のJN-2クラスは眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGNMN)、JN-3は筒井克彦/松本優一(トヨタ86)、JN-4は山口貴利/山田真記子(ダイハツ・ブーン)JN-5は天野 智之/井上 裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-6は大倉 聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 いっぽう、日本スーパーラリーシリーズ第1戦ラリー・オブ嬬恋は、青山 康/竹下紀子(スバル・インプレッサWRX STI)が最終日に逆転優勝を飾り、マイケル・ヤング・マルコム・リード(トヨタ・ヴィッツ4WD)が1分28秒差の3位でフィニッシュしている。