WRC2020/02/15

最終日のSS17 リケナスがキャンセル

(c)Toyota

 ラリー・スウェーデンの主催者は、明日の最終日に予定されるリケナス・ステージの1回目の走行を「今後さらに天候が暖かくなることが予想されるため」にキャンセルしたことを発表した。これで最終日はパワーステージとして行われるリケナス・ステージの2回目の走行のみとなる。

 ラリー・スウェーデンは、当初は19SS/300.84kmが予定されていたが、主催者はスタート10日前に暖冬の影響でそのうち8SSをキャンセル、さらにスタート前日にSS1として行われる予定だったカールスタッド・スーパーSSのキャンセルを決定、10SS/169.74kmで争われる予定だった。

 しかしながら、ヴェルムランド地方は、木曜日の夜には−11度まで冷え込んで路面は固く凍結したが、金曜日の夜は−1度と暖かく、土曜日の日中の気温は5度まで上昇しており、さらに天気予報はこのあと明日にかけて気温が上昇して大雨が降るとの情報を伝えていることから、主催者はSS17リケナスをやむなくキャンセルすることを決めている。

 これで2020年のラリー・スウェーデンでは10 番目のキャンセルとなり、この週末は当初の計画より最終的に50%を超える距離を短縮した9SS/148.55kmで争われることになった。FIA WRCスポーティングレギュレーション3.3.3項では走行距離が25%以上50%未満のときはポイントが1/3になると定義しており(小数点以下は四捨五入)、本来なら優勝ポイントは8ポイントへと減点されるはずだが、すでに主催者はラリー・スウェーデンの選手権ポイントについては「例外的な状況」に鑑みてフルポイントが付与されると発表している。