JAPAN2018/11/05

王者・新井敏弘が新城で今季6勝目

(c)Takeshi Sakuma

 11月3〜4日に行われた全日本ラリー選手権第10戦新城ラリーで、スバル・チーム新井の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が初日からのリードを守りきって今季6勝目を飾り、タイトルに華を添えた。

 前戦で今季のJN-6チャンピオンを決めている新井は、オープニングSSのほうらいせん一念不動1でベストタイムを奪ってラリーをリード、続くSS2くらがり渓谷での連続ベストタイムを奪って2位で続く奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)に早くも9.6秒差をつけてラリーの主導権を握ることになる。新井は午後のループになるとさらにリードを広げ、奴田原に16.7秒差をつけて初日をトップでフィニッシュする。

 夜半の雨でウェット路面となった最終日、初日3位につけていた勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がオープニングSSの雁峰北でベストタイムを叩き出して、奴田原を抜いて2位へとポジションアップ、新井までどこまで迫ることができるか期待がかかった。しかし、新井はラリー最長となる12.56kmのSS10長篠設楽原でベストタイムを奪ってリードを広げ、2回目の長篠設楽原のベストタイムを奪って追いすがった勝田に最終的に14.3秒差をつけて優勝を果たしている。

 48.1秒差の3位には奴田原、4位には柳澤宏至/加勢直毅(スバルWRX STI)、5位には村瀬 太/宮部弘陽(三菱ランサーエボリューション)が続いている。

 いっぽう、オープニングSSの2番手タイムで好スタートを切った鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)はSS5での右フロントタイヤのパンクのあと4位まで挽回したが、SS10でクラッシュによってリタイアとなっている。

 また、JN-5は川名 賢/保井隆宏(シトロエンDS3)、JN-4は高橋悟志/箕作裕子(スズキ・スイフト・スポーツ)、JN-3は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-2は鈴木 尚/鈴木 裕(スバルBRZ)、JN-1は伊藤隆晃/大高徹也(日産ノートNISMO S)がそれぞれ優勝を飾っている。