WRC2021/05/05

2年目のエストニア、300kmを超えるルートを発表

(c)Hyundai

 7月15〜18日に開催されるラリー・エストニアが正式なアイテナリーを発表した。

 ラリー・エストニアは昨年、新型コロナウイルスの流行下でWRCカレンダーに急遽追加され、スペシャルステージの走行距離は300kmを満たさなくてもよいという減免措置に基づいて17SS/232.64kmという2レグのショートフォーマットで開催されたが、2回目の開催を迎えた今季は3レグにわたるフルフォーマットの24SS/319.38kmで争われる。

 ラリー・エストニアのサービスパークと表彰台は、昨年と同様にエストニア第2の都市タルトゥの中心部から徒歩わずか10分、エストニア国立博物館の敷地内にあるラーディ旧航空基地に設置される。

 ラリー・エストニアは、7月15日木曜日の朝にタルトゥ南部のアビッサーレ(6.23km)でシェイクダウンを行い、夕方にサービスパークにおかれるポディウムにおいてスタートセレモニーを行ったあと、敷地内に設けられるスーパーSSのタルトゥ(2.00km)でデイ1はスタートすることになる。

 16日金曜日はタルトゥ南部のステージを舞台とした8SS/130.54kmの一日となる。昨年は最終日の朝に行われたアルーラ(12.66km)が距離を延長してこの日のオープニングSSとなる。そのあとは昨年初日を走ったオテパー(18.25km)とカネピ(16.51km)を走り、昨年はパワーステージとして行われたカンビヤ(17.85km)が続く。ラーディのデイサービスを挟んで、午後は同じ4ステージのループが予定されている。

 17日土曜日はタルトゥ北東部の新しいエリアのステージとなる。ロシアとの国境に位置するペイフシ湖の畔にあるペイプシアーレ(23.56km)をはじめ、ムストヴェー(12.39km)、ラーニツァ(22.76km)、ヴァステムイサ(6.72km)のあとラーディのデイサービスが行われる。午後は朝と同じ4ステージのループの走行となり、8SS/132.86kmの1日となる。

 18日日曜日の最終日は、タルトゥ南部の6SS/53.98kmをノーサービスで走る1日となり、ネールティ(7.80km)、エルヴァ(11.72km)、タルトゥ・ヴァルド(7.47km)をリフューエルを挟んで2回ループし、タルトゥ・ヴァルドの2回目の走行がパワーステージとして行われる。このパワーステージは、木曜日夕方に行われるスーパーSSのロングバージョンとなり、ゴール直後にメイン表彰台が設けられており、サービスパークのファンに祝福されてフィナーレを迎えることになる。