WRC2021/10/16

2022年WRCカレンダーが発表

(c)RedBull Content Pool

 FIAのワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)が15日にパリで行われ、2022年の世界ラリー選手権のカレンダーを発表することになった。

 すでに全13戦のうちモンテカルロ、スウェーデン、ポルトガル、イタリア、ケニア、エストニア、フィンランド、ギリシャ、スペイン、日本の10戦が確定していたが、新たにニュージーランドとクロアチアが加わり、12戦が確定することになった。クロアチアは初開催の今季に続いて2年連続での開催となり、ニュージーランドは昨年、新型コロナウイルスの流行で復帰を妨げられたが、いよいよ10年ぶりに世界ラリー選手権に復帰することになる。

 また、北アイルランドでのWRC開催に関する話し合いがWRCプロモーターによって進められていると考えられていたが、今回のWMSCではTBC(決定待ち)との発表にとどまっている。

 2012年以来となるニュージーランドの復帰により、ハイブリッドRally1カーによる新時代を迎える2022年のWRCは、4つの大陸(ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア)で開催されることになるが、メキシコ、チリ、アルゼンチンがカレンダーに含まれていないため、アメリカ大陸への訪問は今回も見送られることになった。

 WMSCでは、来季のWRCカレンダーが、世界的なパンデミックの影響でヨーロッパにイベントが集約していることを認め、この状況が緩和され次第、ヨーロッパを超えてよりグローバルなカレンダーに戻すことを約束している。

 WRCプロモーターのマネージング・ディレクターであるヨナ・シーベルは、「来年はWRCの50回目のシーズンであり、それにふさわしいカレンダーを用意できた」と語った。

「1977年に初めて開催されたニュージーランドのラリーを再びWRCカレンダーに迎えることができ、大変嬉しく思っている。ニュージーランドのグラベルロードはドライバーを楽しませてくれる。2020年に開催する予定でしたが、残念ながらCOVID-19の影響で頓挫したが、これで実現できることになった」

「パンデミックは悲しいことに世界をひざまずかせたが、世界が回復するにつれ、WRCも回復していく。我々は以前、ヨーロッパと長距離路線のラリーを均等に開催するという戦略を発表したが、2022年のカレンダーはその目標に向けた重要な一歩となる」

 いまのところ確定している来季のWRC12戦のうち、9戦がヨーロッパで、3戦のヨーロッパ圏外のイベントとなっている。

■WRC 2022年カレンダー
ラリー・モンテカルロ(1月20日〜23日)
ラリー・スウェーデン(2月24日〜27日)
クロアチア・ラリー(4月21日〜24日)
ラリー・ポルトガル(5月19日〜22日)
ラリー・イタリア(6月2日〜5日)
サファリ・ラリー・ケニア(6月23日〜26日)
ラリー・エストニア(7月14日〜17日)
ラリー・フィンランド(8月4日〜7日)
TBC(8月18日〜21日)
アクロポリス・ラリー(9月8日〜11日
ラリー・ニュージーランド(9月29日〜10月2日)
ラリー・デ・エスパーニャ(10月20日〜23日)
ラリー・ジャパン(11月10日〜13日)