WRC2021/03/31

3マニュファクチャラーが2022年以降も参戦継続へ

(c)FIA

 FIAは、ヒュンダイ、トヨタ、Mスポーツ・フォードの3マニュファクチャラーが、世界ラリー選手権がハイブリッド化される2022年以降も選手権に参戦し続けることを正式に発表した。

 FIAの声明によると、Rally1カテゴリーへのコミットメントの合意の主な目的は、参戦する3つのマニュファクチャラーは、新時代のカテゴリーの安全性、コスト管理、持続可能な開発に共同で貢献することを。

 2022年から世界ラリー選手権に導入されるRally1カテゴリーについては、先日行われたワールドモータースポーツカウンシルによってテクニカルレギュレーションが承認されているが、FIAは水曜日のリリースのなかで、新たに導入されるセーフティセルがクラッシュテストによって確認されたことに続いて、新たなマイルストーンとして、選手権に参戦する3マニュファクチャラーメーカーからのコミットメントが得られことを発表した。

 ヒュンダイ、トヨタ、Mスポーツ・フォードの3マニュファクチャラーは、2022年からスタートする新しいハイブリッド時代のWRCについて、マニュファクチャラー、WRCプロモーター、FIAというWRCのすべての関係者間の緊密な協力関係を正式なものとする「新しい契約」という形で、一連の原則に合意した。

 この共同イニシアチブの一環として、FIAとそれぞれのマニュファクチャラーはハイブリッドテクノロジーの開発に等しくコミットする予定だとFIAの声明は続けている。それによれば、参戦については単年のコミットメントではなく、3年サイクルのFIAとのパートナーシップ契約を持つシステムとなり、現在の3つのマニュファクチャラーとFIAがそれぞれ1つのスロットを所有する、4つのスロットによる定数でのパートナーシップシステムに移行するという。

 3つのマニュファクチャラーとFIAの契約期間は3年間となり、FIAによればこうした困難な時期に、新たな安定性と費用対効果の高いソリューションを開発することが目的だと説明している。

 ジャン・トッドFIA会長は次のように述べている。

「FIA世界ラリー選手権は、2022年に登場する新世代のRally1カーによって重要な節目を迎えようとしている。プラグインハイブリッドへの切り替えは、自動車業界の最新トレンドを反映したものであり、同時にスポーツをより持続可能なものにする。これは、メーカーとFIAの共同作業によって実現したものだ」

「現在、選手権に参加している3つの自動車メーカーがさらに3年間の継続を約束したことは、世界ラリー選手権が正しい方向に向かっていることを証明している。この成果に貢献したすべての人に感謝したい。これは、FIAとそのパーパスドリブン運動の主な目的のひとつである、持続可能なエネルギーへの転換にもつながるものだ」