ERC2020/08/24

ERCラリー・アソーレスのキャンセルが正式発表

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 ラリー・アソーレスを主催するグルーポ・デスポルティーボ・コメルシアル(GDC)は、9月17-19日にヨーロッパ・ラリー選手権の第3戦として予定されていた同イベントのキャンセルを正式に発表した。

 主催者のGDCは、先週、アソーレス州の地域保健局の勧告に基づいて無観客での開催を決定したと発表したが、観客がいない状態で開催に踏み切った場合には人的資源も財源も不足することなるため、この地域最大のプロモーションイベントへの参加者や利害関係者の安全性を損なう可能性があったために最終的に今季のキャンセルを決断するに至ったと説明している。

 また、GDCは、ラリー・アソーレスのERC開催についてはすでにERCプロモーターのユーロスポーツ・イベンツと2022年までの合意があると説明、55回目となるメモリアルイベントを2021年に延期して開催すべく、準備を開始していると述べている。

 一方、ユーロスポーツ・イベンツは現在、デモポルト・クラブが主催するラリー・ファフェ・モンテロンゴを2020年のERCカレンダーに追加すべく、ポルトガルASNであるFPAK(ポルトガル自動車とカートレース連盟)との話し合いに注力している。ユーロスポーツ・イベンツの関係者は、ラリー・ファフェ・モンテロンゴに関する話し合いはラリー・アソーレスの代替えとしてではなく、新たなERCイベントとして以前から進められてきたものだと説明している。