ERC2019/06/29

ERCポーランドはマレシュが予選トップ

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(c)Rally Poland

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第4戦ラリー・ポーランドの予選ステージが木曜日に行われ、ACCRチェコ・ラリー・チームのフィリップ・マレシュ(シュコダ・ファビアR5)がロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 R5)を0.276秒上回る1分49.217秒のトップタイムをマーク、明日の土曜日から始まるラリーで15番手という走行ポジションを獲得することになった。

 ラリー・ポーランドの予選ステージは、3.26kmのタウティ・ステージで2回のシェイクダウンの走行に続いて行われることになり、マレシュはシェイクダウンでトップタイムをマークしたルクヤヌクを抜いて予選の一番時計を獲得することになった。

「うまく行ったようだ。タイムもよかったが、このステージ勝利は僕の弟のものだよ。今日は彼の30歳の誕生日なので、僕は彼のためにプッシュしたいと思ったんだ。誕生日おめでとう!」とマレシュは語った。

 2番手タイムにとどまったルクヤヌクは、ステージエンドで柔らかい高速ステージの路面が走行によってかなり荒れていたと訴えた。「驚いたよ。路面がかなりダメージを受けていたからね」

 ルクヤヌクから0.243秒差の3番手には、シュコダ・ポーランドの若き才能、ミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアR5)が続き、ヒュンダイ・モータースポーツNから出場するヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)がさらに0.116秒差の4番手で続いている。

 スウェーデン・ナショナルチームのマティアス・アディエルソン(シトロエンC3 R5)が5番手、MOLレーシングチームのノルベルト・ヘルツィグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が6番手、ERC1ジュニアのポイントリーダーのクリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)が7番手となっている。

 なお、ERC1ジュニアの2戦目を迎えるチームSTARDの新井大輝(シトロエンC3 R5)は、最後のジャンクションでエンジンをストールさせてしまい10番手、「ルクヤヌクのインカービデオを50回は見た」と語ったドイツ王者のマリヤン・グリーベル(シュコダ・ファビアR5)もここでは11番手にとどまった。

 明日のスタートポジションは予選のトップ15ドライバーたちによってミコワイキのメインスクエアで15時すぎから行われたスタートオーダーセレクションで選ばれており、予選トップのマレシュは15番手からのスタートを選択することになった。

「僕にはグラベルの経験があまりなく、このポジションについては疑いの余地がなく、僕にとっては簡単な選択だった。このポジションがステージで僕を助けてくれると信じているよ」とマレシュは語っている。

 彼のあと予選2番手のルクヤヌクが14番手のポジションを選び、概ね後方のポジションからスロットは埋まることになり、予選で12番手という不本意なタイムとなった選手権リーダーのウーカシュ・ハバイ(シュコダ・ファビアR5)は、明日を4番手という厳しいポジションでスタートすることになる。

 誰よりも地元戦を待ち望んできたハバイだが、予選では1番手の走行ポジションでステージに挑むというハンデもあり、最後のコーナーでミスを引き起こしてしまった。「明日は厳しくなるだろう。でも、路面はより柔らかい部分がいくつかあるため、スタートオーダーは(前戦の)ラリー・リエパーヤほど重要ではないと思う。だから、ラリー全体が台無しになることはないと願っているよ」

 ラリー・ポーランドは、今夜18時から行われるミコワイキ・アリーナのスーパーSSで開幕、土曜日の朝に行われる11.26kmのパプロツキ・ステージから本格的な高速ステージでのバトルがスタートする。