ERC2020/04/30

ERCポーランドも延期、新日程の調整へ

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 6月26-28日にヨーロッパ・ラリー選手権の開幕戦として予定されていたラリー・ポーランドが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によるポーランド政府の制限にともない、主催者であるポーランド自動車およびオートバイ連盟(PZM)は、77回目の開催を迎えるイベントの延期を余儀なくされた。

 今季のERCは3月末に本来の開幕戦として行われる予定だったラリー・アソーレスが9月へと延期になったのをはじめ、第2戦として予定されていたラリー・イスラス・カナリアス、第3戦のラリー・リエパーヤが相次いで延期となり、新しい開幕戦となると見られていたポーランドもまたCOVID-19の影響で延期されることになってしまった。

 ERCプロモーターのユーロスポーツ・イベンツは、FIAおよび主催者と協力して今シーズンの後半にラリー・ポーランドを再スケジュールするための議論が進行中であると認めており、5月末までに新しい発表を行うつもりだという。

 ラリー・ポーランドのクラーク・オブ・コースであるクシシュトフ・マシエフスキは、次のように述べている。

「ラリーの準備は順調に進み、実際には完了している状態だった。コロナウイルスのパンデミックに関連する政府からの制限が導入される前に、我々は予定よりも早く、ほとんどすべてのフィールドでの作業を完了していた。残念ながら、入国に関する制限が延長され、ホテルや航空輸送は動いていない。規制を遵守することで、近い将来に感染状況が改善されることを期待して、規制を尊重する必要がある。現時点では、これが唯一の論理的な解決策のように思われるため、集会の日付を延期する決定に至った。第77回目のラリー・ポーランドを開催する条件が今シーズン中に整うこと願っている」

 新しいERC開幕戦は7月10-12日にラトビアで開催が予定されるラリー・リエパーヤとなる。同イベントは当初は5月29-31日に開催が予定されていたが、この新しい日程へと延期となっている。