ERC2021/07/02

ERCラトビアの予選でマルツィックが最速

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権第2戦ラリー・リエパーヤでORLENチーム・シュコダ・ポーランドの予選ステージで、ミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRally2エボ)が過去このイベントで2度の優勝経験を持つニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)を抑え、2m12.283秒のトップタイムを奪っている。

 2週間前に母国で行われたラリー・ポーランドでERC初表彰台を達成しているマルツィックにとっては、新たな野望へチャレンジの週末になりそうだ。この日の朝に4.61kmのコースで行われたフリープラクティスでトップタイムを奪ったマルツィックは、予選ステージで最速タイムを記録し、ERCの新星としての地位を確立しました。

「予選ステージではベストを尽くしたよ。チームのおかげで、クルマのフィーリングは最高だし、前戦に続いてまたここで良い仕事をしたいと思っている」マルツィックは語った。

 0.433秒遅れの2番手タイムはラリー・リエパーヤで2度の優勝経験をもつグリアジン。前戦ポーランドでは40秒以上もリードしていながらWパンクで勝利を逃しただけに、この週末こそその速さを結果につなげないところだ。「ミッコはいいタイムだったね。今回はドラマはなかったよ。技術的な問題が起こらないことを願っているし、とにかく楽しみたい」

 ERCの新人であるエストニア出身のゲオルグ・リンナマエ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が首位から0.537秒差の3番手タイム、ドイツで3度のタイトルを獲得したファビアン・クライム(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が0.855秒差の4番手で続き、ERCランキング2位につけるアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)も0.865秒差の5番手で続き、トップ5が1秒差にひしめいている接戦だ。

 ERCディフェンディングチャンピオンで現在の選手権リーダーであるアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 Rally3)は6番手で、仕事の都合で欠場したアレクセイ・アルノートフの代わりにドミトリー・エレメフが彼のコドライバーとして復帰している。

 WRCで出場停止処分を受けたオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(ヒュンダイi20 R5)は7番手、シモーネ・テンペスティーニ(シュコダ・ファビアRally2エボ)は8番手、ラウル・イェーツ(シュコダ・ファビアRally2エボ)は9番手、ラリー・チーム・スペインのニル・ソランス(シュコダ・ファビアRally2エボ)は10番手だった。

 ラリー・リエパーヤは金曜日からマズールィ湖水地方の高速ステージを舞台に2日間にわたって争われる。初日のスタートポジションはこの予選ステージでトップ15を出したドライバーが順番に現地時間20時40分から行われるスタートオーダーセレクションで選ぶ予定だ。