ERC2021/04/15

ERC開幕戦のラリー・アソーレスが延期に

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権の開幕戦として5月6〜8日に予定されたラリー・アソーレスは新型コロナウイルスの感染者がふたたび増加したことに伴い、延期されることになった。

 今季のERCは当初、3月12〜14日に予定されたラリー・セイハス・デ・ファフェ・エ・フェルゲイラスで開幕する予定だったが、ポルトガル国内における感染状況を考慮して9月24〜26日に延期され、ポルトガル領のアソーレス諸島で行われるラリー・アソーレスが開幕戦となったものの、こちらも当初の3月25〜27日のスケジュールから5月へと延期されていた。

 しかし、サン・ミゲル島でCOVID19の感染者がふたたび増加したため、アソーレス州の地域保健当局は反発し、当初認められていたラリー・アソーレス開催の許可を取り消さざるを得なくなったという。

 ラリー・アソーレスは昨年もCOVID19による健康危機の懸念から、3月から9月に延期された後、完全にキャンセルされている。ラリー・アソーレスを主催するグルーポ・デスポルティーボ・コメルシアル(GDC)は現在、FIA、ポルトガル連盟(FPAK)、ERCプロモーターのユーロスポーツ・イベンツと、今年後半の新たな日程について交渉しているが、9月に延期されたラリー・セイハス・デ・ファフェの前後への再スケジュールが有力視されている。

 また、当初は5月開催が予定されていたスペインのカナリア諸島でラリー・イスラス・カナリアスがすでに11月18〜20日の最終戦へと延期されているため、今回のラリー・アソーレスの延期によってERCのシーズン開幕戦は6月18〜20日のラリー・ポーランドとなる。