ERC2020/05/27

ERC開幕戦ローマがエントリーを開始

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 ヨーロッパ・ラリー選手権開幕戦(ERC)として7月24-26日に開催が予定されるラリー・ディ・ローマ・カピターレは、18SS/206kmというアイテナリーを公開するとともにエントリーを開始したことをアナウンスした。

 新型コロナウイルスのパンデミックによってイタリアでは死者が3万3000人を超えるなどヨーロッパでももっとも大きな被害に見舞われたが、6月3日からは移動制限が緩やかとなり、欧州連合の加盟国およびシェンゲン協定加盟国では相互に予防的隔離措置を課すことなく入出国が可能となり、少しずつ社会生活の再開への動きがはじまっている。

 ERCは当初は3月のラリー・アソーレスで開幕する予定だったが、新型コロナウイルスの流行によって相次いで延期・中止となってきた。シーズン第5戦として計画されたラリー・ディ・ローマ・カピターレはもっとも感染者が多かったイタリアでのラウンドだけに開催が懸念されてきたが、主催者のモータースポーツ・イタリアは政府の規制に従いながらウイルス感染を防止するためのさまざまな策を導入し、当初のスケジュールどおりに7月末での開催にむけて準備を続けている。

 モータースポーツ・イタリアによれば、ACI スポルトと共同で2020年のイベントのために新しいWebプラットフォームを構築、ドライバー、チーム、スタッフメディアなどすべてのイベント関係者をはじめ、観客についても事前に個人情報を登録することを義務付け、そのステイタスに応じて立ち入ることができるエリアが厳しく限定されるという。

 さらに観戦エリアでは、ソーシャルディスタンスを守るために観客の入場数が制限されることになり、観客は登録時に観戦エリアを申請して、このエリアへのアクセスを許可する個人パスコードを入手する必要がある。観戦エリアの入り口ではパスコードの表示とともに体温測定など健康認証が行われるという。