ERC2021/02/06

ERC開幕3戦が延期、5月のアソーレスで開幕へ

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権は、ポルトガルとスペインにおける新型コロナウイルスの再流行にともなってカレンダーを変更することを余儀なくされ、3月のシーズン開幕を断念することになった。

 今季の開幕戦として初めてERCとして3月12〜14日にポルトガルで開催される予定だったラリー・セイハス・デ・ファフェ・エ・フェルゲイラスはコロナウイルスの国内における感染状況を考慮したポルトガル連盟(FPAK)の意向によって9月24〜26日に延期となる。
 
 またこれによってポルトガル領のアソーレス諸島で行われるラリー・アソーレスが開幕戦となるものの、こちらも3月25〜27日に予定された当初のスケジュールから5月6〜8日へと延期となる。

 この5月の日程では当初、スペインのカナリア諸島でラリー・イスラス・カナリアスが第3戦として予定されていたが、スペインでも多くの感染者が出ていることから11月18〜20日の最終戦へと延期されることになった。

「人々の健康と安全を守り、パンデミックによる国家的なロックダウンの中でイベントが直面した課題を考慮した結果、シーズンの開始を遅らせるという決断へと至った」とERCコーディネーターのジャン-バティスト・レイと述べている。

「ラリー・セイハス・デ・ファフェとラリー・アソーレスというポルトガルでの連戦で今季のERCは開幕する予定だったが、多大な努力にもかかわらず、残念ながらそれは叶わないことになった。

「ラリー・アソーレスは、ラリー・イスラス・カナリアスの開催日を引き継ぐことで、ドライバー、チーム、放送局への影響を最小限に抑えることができた。アソーレス島のイベントは開幕戦にふさわしいイベントとなるだろう」

■2021年FIAヨーロッパ・ラリー選手権カレンダー(2月5日改訂)
第1戦:ラリー・アソーレス(グラベル)5月6日〜8日
第2戦:ラリー・ポーランド(グラベル)6月18日〜20日
第3戦: ラリー・リエパーヤ(グラベル)7月1日〜3日
第4戦:ラリー・ディ・ローマ・カピターレ(ターマック)7月23日〜25日
第5戦:チェコ・ラリー・ズリーン(ターマック)8月27日〜29日
第6戦:ラリー・セイハス・デ・ファフェ・エ・フェルゲイラス(グラベル)9月24日〜26日
第7戦:ラリー・ハンガリー(ターマック)10月22日〜24日
第8戦:ラリー・イスラス・カナリアス(ターマック)11月18日〜20日

 ERCジュニア/ERC3ジュニアは、ラリー・ポーランド、ラリー・リエパーヤ、ラリー・ディ・ローマ、チェコ・ラリー・ズリーン、ラリー・セイハス・デ・ファフェでの開催となる。